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40代・介護職未経験者が訪問入浴の現場で働くメリットとデメリット

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渡邊

お疲れさまです。

40代・「現役」介護福祉士の渡邊です。

この記事では訪問入浴サービスを40代・介護職未経験・無資格で転職先として選ぶうえで、知っておくべき「メリットとデメリット」について簡単に理解できるよう解説しています。

ボク自身は訪問入浴サービスで働いたことがないので、訪問入浴で2年間働いた経験を持つ同僚のYさん(35歳:男性)にお話をきかせていただきました。

 


はじめまして。

Yと申します。

僕はサラリーマンを経て、介護業界に飛び込みました。

現在は渡邊さんとともに、待遇の良い介護付き有料老人ホームで働くことができていますが、はじめての介護の現場であった訪問入浴の仕事は本当に大変でした。

30代でも非常にきつかったので、40代・介護職未経験の方にはお勧めできません

しかし、デメリットだけではないので、僕の経験談からリアルな訪問入浴の現場を感じていただければと思います。

 


【Yさんの経歴】

大学卒業後一般企業に就職し6年間務めるも、上司のパワハラなどの人間関係に疲れ果て退社。

約3年コンビニなどでフリーターとして働くが、このままではいけないと思い正社員として働くことを決意。

しかし、当時31歳で転職に有利な資格はなし。

そこで、30代・未経験・無資格でも働くことができる、訪問入浴サービスをおこなう会社に介護職として就職。

2年間務めるが、体力的に非常に厳しい仕事環境であることを痛感し退社。

転職で失敗しないようネットで徹底的に情報収集し、マメにアポをとり施設見学をおこなった結果、高待遇であるボク(渡邊)の勤めている介護付き有料老人ホームに転職。

現在勤続2年目でボクと同期です。

Yさんは口数は少ないですが利用者の方に対して非常に優しく、真面目な性格の方です。

それでは、よろしくおい願いします。

 

40代・介護職未経験・無資格の方への「訪問入浴サービス」のオススメ度

/5段階評価

一つの理由は、「40代の方には体力的に厳しい」ということが第一にあります。

ただ、絶対いに向かないという訳ではないので、以下のメリット・デメリットを読んできただき、総合的に判断していただければと思います。

 

訪問入浴サービスとは?

介護度が重く、自宅の浴槽での入浴が困難な利用者の方に対して行われる介護サービスです。

3名のスタッフ(看護師1名・介護職員2名)が組み立て式の浴槽を積んだ、給湯器付きの移動入浴車で利用者の方の自宅に訪問し、浴槽を室内に持ち込んで組み立て、給湯器で沸かしたお湯を利用して入浴介助をおこないます。

一軒30~45分で入浴介助をおこない、一日5~8件ほど回ります。

ヘルパー(訪問介護員)の方が在宅で行う入浴介助との大きな違いは、「浴槽を持ち込む」というところです。

ヘルパーの方のおこなう入浴介助は、在宅の浴室を利用して行います。

 

40代・介護職未経験・無資格で訪問入浴サービスで働く「メリット」

 

夜勤がない(日勤のみ)

特別養護老人ホーム(特養)老人保健施設(老健)有料老人ホームなどの施設介護の仕事では基本「夜勤」があります。

夜勤は手当がつくため稼ぐことはできます。

ですが、人にもよりますが一月に5回以上夜勤をやると生活のリズムが乱れ、体調を崩しやすくなります。

訪問入浴サービスは基本8:30~17:30(残業で19:00~20:00)の勤務です。

在宅に訪問して行う入浴サービスであるため、深夜に行うことはありません。

 

入浴介助の技術が身に付く

訪問入浴サービスを利用される方は自身では体を洗ったり浴槽に入ることができない、重度の身体障害のある介護度が重い方々です。

ヘルパーの方が身体介護でおこなう入浴介助対象の方よりも、介助量が多い=ほぼ全介助の障害者の方・高齢者の方が対象なのです。

このような入浴介助に注意が必要な利用者の方々を、一件30~45分で入浴介助をおこない、一日5~8件ほど回ります。

そのため介護職未経験でも毎日が入浴介助なので、様々な介護度の重い方々の入浴介助の方法・注意点について深く学ぶことができます。

 

覚えなくてはならない仕事が限られている

3名一組で回り、メンバーの基本構成は看護師1名・介護職2名です。

看護師の方は血圧・体温・皮膚の状態などの健康チェックと、医療的な処置をおこないます。

介護職2名の仕事は、

・入浴車の運転
・お部屋への浴槽の搬入
・給湯、排水ホースの設置
・給湯器の操作
・利用者の方の更衣介助(脱衣・着衣)
・利用者の方の浴槽へ(浴槽から)の移動介助
・洗髪、洗身介助
・後片付け

というのが基本的な流れです。

訪問する家ごとに入浴介助をおこなう環境が異なるため、臨機応変な対応は必要ではありますが、基本的な仕事の流れは変わりません。

 

40代・介護職未経験・無資格で訪問入浴サービスで働く「デメリット」

 

20㎏以上ある浴槽の運搬など力仕事が多い(腰を痛めやすい)

訪問入浴は室内に組み立て式の浴槽を搬入して行います。

この浴槽の重さは種類にもよりますが20㎏以上はあります。

分かりやすくお米20㎏に例えて考えてみると、相当重いことが理解していただけると思います。

浴槽の軽量化が進んでいるようですが、まだまだ軽いとは言えないようです。

戸建ての1階への搬入ならばいいのですが、古い団地でエレベーターのない4階の部屋にも浴槽を搬入・搬出しなくてはなりません。

団地の階段は幅が狭いため、大きく重い浴槽を運ぶだけでも重労働です。

浴槽だけではなく、給湯・排水ホースも運ばなくてはならないため、階段の上り下りだけでも結構な運動量です。

それが一軒だけではないのです。

ただでさえ体力が低下してきている40代で、なおかつ事務仕事がメインで運動不足であった人には、体力的に厳しいことは間違いありませんし、腰痛に悩まされる確率は非常に高いです。

 

真夏・真冬の入浴介護は辛い(気候の影響を受けやすい)

夏場に室内で浴槽にお湯を張るため、クーラーを入れていても30度以上になる環境で入浴介助をおこないます。

すぐに汗だくになります。

そのため、利用者の方やご家族、他のスタッフへのエチケットとして一日に4~5回は着替えます。

辛いのは夏場だけではなく、冬場の寒さもこたえます。

冬場でも室内の入浴介助では汗をかくので、浴槽や給湯・排水ホースを片付けるときに急激に体が冷やされるため、体調が乱れ風邪をひきやすくなります。

風邪をひいても限られた人数で仕事を回しているため、すぐに休むわけにはいきません。

 

入浴介助以外の介護技術が身につかない

介護の基本といわれる3大介護「入浴・排泄・食事」介助の、入浴介助しか学ぶことができません

老人保健施設有料老人ホームなどの施設介護の経験を経て、なおかつ体力に自信のある20~30代という若い人ならば、訪問入浴への転職もありでしょう。

ですが、40代・介護職未経験・無資格の人がはじめに選ぶ現場としては、入浴介助のみという狭い範囲の介護スキルしか身につけることができない環境はお勧めできません。

また、ケアプランの作成やカンファレンスへの参加などもないため、次の介護職への転職を考えたとき経験不足と判断されかねません。

 

訪問入浴サービスについて説明してくれたYさん、ありがとうございました。

 

まとめ

あたなが40代・介護職未経験・無資格で訪問入浴サービスで働く・転職先に選ぶ際の、メリットとデメリットをご理解いただけたかと思います。

訪問入浴サービスは、

・夜勤がない(日勤のみ)。

・入浴介助の技術が身に付く。

・覚えなくてはならない仕事が限られている。

というメリットもありますが、

・20㎏以上ある浴槽の運搬など力仕事が多い(腰を痛めやすい)。

・真夏、真冬の入浴介護は辛い(気候の影響を受けやすい)。

・入浴介助以外の介護技術が身につかない。

という40代・介護職未経験・無資格の方には大きなデメリットがあります。

訪問入浴サービスという仕事は、入浴に大きな介助量を要する方のために役立つ、大切な仕事であることは間違いありません。

ですが、40代・介護職未経験・無資格で転職先に訪問入浴サービスを選ぶことはお勧めできません

渡邊

老人保健施設有料老人ホームなどの、施設介護の仕事から始めることをお勧めします。

 

 

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