「介護職員初任者研修」と「実務者研修」の違いを知ることは、介護業界への転職を考えている方にとっては非常に重要なことです。
転職活動時に有利な情報になることは間違いありません。
それではよろしくお願いします。
40代・介護職未経験・無資格の方はどちらの資格を取得すべきか?
それはズバリ実務者研修です。
その理由を以下に、介護職員初任者研修と実務者研修の違いを具体的に解説しながら、納得できるように説明します。
介護職員初任者研修と実務者研修の「学ぶ内容」と「学び方」の違い
2つの資格で学べる「内容」の違いを簡単にまとめると、
▶介護職員初任者研修:施設・在宅の介護現場で必要とされる、介護技術の基礎を学ぶことができる。
▶実務者研修:介護職員初任者研修で学ぶ介護技術の基礎に加え、さらに現場で役立つ実践的・応用的な介護技術を学ぶことができる。
ということになります。
2つの資格の「学び方」の違いを簡単にまとめると、
▶介護職員初任者研修は「通学講座(スクーリング)」中心のため、通学・受講にあてる時間の確保が重要になります。
▶実務者研修は受講する講座のタイプにもよりますが一般的には「通信教育」中心であるため、自身の生活のペースに合わせて自宅で学ぶことができます。
仕事や生活面での時間的な束縛が多い40代・介護職未経験・無資格の方には、通信教育でその日その日の自身の生活ペースに合わせて自宅で学ぶことができる、「実務者研修」がオススメです。
ちなみに、介護系の資格についてまったくの無知だったボクは、介護職員初任者研修⇒実務者研修と順番に取得しました。
この方法は金銭面だけではなく、時間・労力の面でも負担が大きくなったしまうため、40代の介護職転職組の方にはオススメできません。
ボクの奥さん(Y子さん)は介護職員初任者研修をとばして、実務者研修を取得しました。
家事+デイケアで働きながらの取得でしたが、これといった不都合なく取得できました。
介護職員初任者研修と実務者研修の取得に必要な費用(受講料)・期間と難易度・その他の違い
介護職員初任者研修 | |
費用 | 5~10万円 平均:7~8万円 |
期間 | 受講時間:130時間 平均:3~4ヵ月 最短:1ヵ月 |
難易度 | ★/5段階 (もっとも取得しやすい) |
実務者研修 | |
費用 | 10~20万円 平均:12~13万円 |
期間 | 受講時間:450時間 最短:6ヵ月 |
難易度 | ★★/5段階 (取得しやすい) |
「費用」「期間」「難易度」について、以下にわかりやすく解説します。
受講費用について
・介護職員初任者研修:5~10万円
・実務者研修:10~20万円
と、費用差は約2倍ということになります。
経済的負担からみると、「実務者研修は高い……」と思ってしまうのが正直なところでしょう。
そして、「受講料の安い、介護職員初任者研修を取得しよう」と思ってしまいますよね。
ですが、それは得策ではありません。
過去にボク自身がそのように考えてしまって「失敗したな……」と思っているからです。
「でも、できるだけ経済的な負担はさけたい……」
「転職するうえに、さらに家族に迷惑をかけたくない……」
大丈夫です。
実務者研修を「できるだけ安く」取得する方法があるんです!
それでも、やっぱり介護職員初任者研修のほうが安いから……
と思う方には、実は「無料」で実務者研修を取得する方法もあるんです!
その方法については、介護職員初任者研修と実務者研修の違い「期間」「難易度」「その他」の違いをもっと詳しく理解していただいたうえで、解説いたします。
そして、「違い」を理解すれば、なぜ介護職員初任者研修ではなく実務者研修を最初に取得すべきなのか?その理由がお分かりいただけます。
受講期間について
・介護職員初任者研修:130時間
・実務者研修:450時間
と、受講時間には約3倍の差があります。
受講時間の長さ以外に注目すべきは、介護職員初任者研修は「1~4ヵ月」で取得することができますが、実務者研修の場合は「6ヵ月」の受講期間が必要となる点です。
実務者研修は介護職員初任者研修で学ぶ介護の基礎的な内容に加え、現場で生かせる実践的・応用的な知識と技術も学べるため、長い期間が必要になるのです。
難易度の違い
▶介護職員初任者研修
130時間のカリキュラム受講後、簡単な筆記試験(必須)を受け合格すればOK。
筆記試験といっても内容は難しくなく、カリキュラムを受講していれば誰でも合格可能です(合格率はほぼ100%)。
万が一試験に落ちたとしても、合格するまで何回でも受けることができます。
介護系の資格では一番取得しやすいといっていいでしょう。
▶実務者研修
450時間のカリキュラムを受講すれば、基本的には取得可能です。
学校によってはカリキュラム終了後に筆記試験を実施するところもありますが(実務者研修の場合は筆記試験は必須ではない)、介護職員初任者研修と同じく、合格するまで何度でも試験を受けることが可能です。
ただ、実務者研修(450時間)は介護職員初任者研修(130時間)よりも受講時間が約3倍長く、学ぶ内容も介護の基礎編+応用編と幅広いため、取得のための難易度は少し高めです。
ですが、宅建(宅地建物取引士)のように合格率15%というような高難易度では決してありません。
介護職員初任者研修と同じように、合格率(取得率)はほぼ100%です。
ちなみに、ボクの周りでは実務者研修の資格を取得できなかったという話をきいたことがありません。
なので安心して大丈夫です!
【重要】その他の違い
介護職員初任者研修 |
国家資格である介護福祉士の受験資格とはならない。 |
経管栄養・たん吸引という医療行為をおこなうことができない。 |
在宅の現場で「サービス提供責任者」として働くことはできるが、事業所の介護報酬が30%減算されてしまう=サービス提供責任者として採用されることは現実的ではない。 |
資格手当:1000~3000円 |
実務者研修 |
国家資格である介護福祉士の受験資格となる(必須)。 |
経管栄養・たん吸引という医療行為をおこなうことができる。 |
在宅の現場で「サービス提供責任者」として働くことができる。 |
資格手当:3000~10000円 |
実務者研修のほうが取得のハードルはやや高めですが、「国家資格である介護福祉士の受験資格となる」「一部の医療行為ができる」「在宅の現場で働く場合、サービス提供責任者として働くことができる」「資格手当も高い」という沢山のメリットがあるのです。
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40代・介護職未経験の方が「実務者研修」を最初に取得すべき明確な2つの理由
取得に必要な「費用」「期間」「難易度」をみると介護職員初任者研修の方が、
・受講費用が安い。
・短期間で取得できる。
・難易度も低くい。
ため取得しやすいです。
だから、介護職員初任者研修を取得しよう!と多くの人が思います。
ということは、「誰もが取得しやすい介護職員初任者研修の資格を持っている」という状態になります。
なので、履歴書や面接時に高いアピールポイントとは「ならない」のです。
40代・介護職未経験・無資格の方の転職は、将来的な「時間的」余裕がありません。
目前にさらに生活の縛り(経済的・時間的・しがらみ)が厳しくなる50代の壁が迫っています。
だからこそ初任者研修ではなく、実務者研修の取得を目指すことが得策なのです。
「なんで?」そう思いますよね。
その理由を解説します。
実務者研修を最初に取得すべき理由①
第一の理由は、実務者研修のカリキュラムの中には「介護職員初任者研修の内容も含まれている」からです。
つまり、介護職員初任者研修⇒実務者研修と資格を取得していくということは、「二度手間」になるということなのです。
介護職員初任者研修を取得していれば、実務者研修受講の際に一部のカリキュラムは免除され、受講料が安くなることも事実です。
ですが、働きながら2回も資格取得に向けて時間と労力を割くよりも、1回で終わらせてしまった方が心身の負担が軽いのは間違いありません。
それなりの仕事の責任があり、体力・気力の低下が否めない40代。
できる限り負担を軽減するのが賢いやり方なのです。
ボク自身は無知であったため、介護職員初任者研修⇒実務者研修という流れで取得してしまいました。
いまとなっては「遠回りをしていまった……」とう思いが正直強いです(決してムダであったわけではありませんが……)。
ボクの奥さんも介護業界(デイケア)で働いていて、初任者研修をとばして実務者研修を取得しましたが、これといった問題はありませんでした。
むしろ「ショートカットできてよかった!」と本人は喜んでいます。
実務者研修を最初に取得すべき理由②
第二の理由は、実務者研修には「その他の違い」で書いたように多くのメリットがあるからです。
そして、特に重要なのは「国家資格である介護福祉士」の受験資格となる点です。
介護職員初任者研修は資格取得者として5~10年と働いても、介護福祉士の受験資格は得られません。
しかし、実務者研修の資格を取得していれば、「実務経験が3年」あれば介護福祉士の受験資格を得られるのです。
実務者研修を取得してから3年ではありません。
介護職として3年間働いた経験(実務経験)があればいいのです。
これは「介護業界でステップアップ=収入アップ=60~70代になっても安定し介護業界で働く」ために非常に重要なメリットなのです。
なぜ国家資格である介護福祉士を取得しなくてはならないのか?
その理由は資格手当による収入のアップだけではありません。
私たち「現40代」の世代は、年金の支給は70歳(‼)からになるといわれています。
おそらくこれは、超高齢化社会が続く我が国においては避けられない「事実」でしょう。
60~70代我になっても安定して介護業界で働き続けるには、肉体労働中心の介護業務から脱却し、身体的な負担の少ない頭脳労働中心の介護業務へと移行する必要があるのです。
そのためには、事務・相談業務がメインである「ケアマネージャー」になる必要があります。
ケアマネージャーの受験資格には「介護福祉士としての実務経験」があるのです。
なのではじめに「実務者研修」を取得してしまい、介護福祉士⇒ケアマネージャーとステップアップ=収入アップしていく必要があるのです。
実務者研修を「できるだけ安く」or「無料」で取得する方法
実務者研修をできるだ「安く」取得するには、数多く存在する学校からパンフレットを取り寄せ、情報収集をして選ばなくてはなりません。
でも正直、面倒くさいですよね。
ただでさえ、仕事と生活に追われているのに……。
その面倒さをなくし、各学校の資料を一括請求できるサービスが【シカトル】です。
一度、名前・住所を登録するだけで、各学校の資料を一括で請求できるのでとっても便利です。
そして、2~3日後に送られてきた各学校のパンフレットを見比べて、「受講費用」「通学のしやすさ」「通学日数」などを比較して、お得な学校を選びましょう。
「それでも……10~20万円の受講料は正直厳しい……」そんな方には、スタッフ登録をすれば「無料」で実務者研修の資格を取得する方法があります。
それは、介護職専門の転職支援サービスである「かいご畑」にスタッフ登録するという方法です。
派遣or紹介予定派遣として働くことになりますが、半年間派遣先で働けば実務者研修の「受講費用10~20万円の返済は全額免除」になります。
無料で働きながら実務者研修の資格を取得できるのです。
なので、実務者研修の資格を取得するための受講費用の出費がなくなるだけではなく、希望条件にあった仕事先も紹介してくれるので、生活費に困ることもないのです。
そして実務者研修を取得後は、高待遇で働きやすく「正社員」として働ける職場を、じっくりと余裕を持って探すことができるのです。
まとめ
介護職未経験・無資格の方が取得することのできる2つの資格、介護職員初任者研修と実務者研修の違いについて、理解していただけたと思います。
そして、40代・介護職未経験・無資格の方が最初に取得すべきは、「実務者研修」であるということがお分かりいただけたでしょう。
40代の転職は生活の縛りがさらに厳しくなる50代が目前に迫った、時間的にギリギリな転職です。
なので国家資格である介護福祉士の受験資格となる、実務者研修をまず取得してしまうというのが得策なのです。
40代・介護職未経験・無資格でも、人生の再スタートを切るチャンスはあります!
介護系の資格はコツコツ学んでいけば、取得困難なものではありません。
介護業界では資格の存在は非常に大きいので効率よく資格を取得していき、生活と人生を安定させていきましょう。
>>かいご畑について詳しく知らないと、安易には利用できない……という方は【40代・未経験・無資格の方がかいご畑を知らないと損をする5つの理由】をお読みください。
実際にかいご畑を利用して転職に成功した経験談をもとに、噛み砕いて解説しています。