40代の介護職転職 プロフィール

43歳でリストラ~ブラック介護施設への転職【プロフィール前編】

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渡邊

転職活動お疲れさまです。
40代・現役「介護福祉士」の渡邊です。

プロフィール【前編】であるこの記事では、43歳でリストラにあい、無知がゆえに流されるままにブラック介護施設へ転職してしまった過程を解説しています。

あなたがボクと同じ失敗をしてしまわないよう、気づきになれば幸いです。

 

40代・未経験・無資格で介護業界への転職を考えている方。

介護業界への転職はいいウワサをきかないので不安な方。

どうやって介護系の転職をするのがbestなのかを知りたい方。

 

プロフィール【前編】+【後編】を読んでください。

ボクの転職の失敗と成功の経験がお役に立てる事と思います。

それではよろしくお願いします。

 

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過酷なブラック企業サラリーマン~40代でリストラ……絶望の無職に

過酷なブラック企業サラリーマン~43歳でリストラ……

 

映画が大好きであったことから、大学卒業後役者を目指し上京。

しかし世間はあまくなく、役者としてはまったく売れずに食うや食わずの毎日……。

 

そんな生活に挫折し、友人の紹介で中小のLPガス会社に就職しました。

 

就職先はそこそこのブラック企業。

週休2日制でしたが、休日出勤は当たり前。

2連休がとれることは稀でした。

 

だからといって、決して給料がいいわけではありませんでした。

 

景気の悪化と共に昇給額減額、ボーナス削減となり、その当時のボクはいつリストラの宣告を受けてもおかしくないような、毎日胃の痛くなる空気の中で仕事を続けていました。

 

人間関係もよくありませんでした。

働いても働いても会社の収益は下がる一方で、みんな心身ともに疲れていたためだと思います。

 

ちょっとしたことでもめ事が起き、それを見てうんざりするという毎日でした。

業績は悪化し続け、リストラの声がそこかしこできかれるようになりました。

 

そして、43歳のある日。

忘れもしません。

金曜の朝、リストラの宣告を受けたのです……。

 

その日一日はショックで仕事が全く手につきませんでした。

仕事どころではない。

これからどうしよう……どうしよう……どうしよう……

 

待ち望んでいた週末も、まったく休むことができませんでした。

転職するといっても、43歳という年齢が大きな壁としてボクの前にそびえ立っています。

 

ボクには家庭があります。

妻と子供が二人(高校生の息子と中学生の娘)。

 

これから学費などでドンドンお金がかかるという時期に、狙撃されたかのようなリストラ。

妻と散々話し合ってもしても「どうしよう……」の堂々巡り。

 

子供たちも重い空気を感じてか、ボクたちに変によそよそしい態度……。

 

夫婦間では答えが出ないと思い、恥をしのんで友人数名にリストラされてしまったことを打ち明け、相談をしました。

 

すると友人の一人が、実は自分も1年前にリストラされて再就職先を探している。

履歴書を50通以上送ったけれど、面接までいったのは3社……いまだに内定はない。

 

棒振り(道路工事の警備員)をしてギリギリ食いつないでいる……という話をききました。

同類がいたという安堵感以上に、40代の再就職の難しさを突き付けられました。

 

ハローワークで再就職先を探しても、年齢制限は基本35歳以下

 

何度か「介護職」を勧められましたが、はじめは眼中にはありませんでした。

介護関係の仕事の良いウワサを聞いていなかったからです。

 

ボクの今までの経験を生かして、少しでも給料のいい職場に再就職がしたい……その思いばかりが先行していたのです。

転職に有利なキャリアも資格もない、40過ぎの再就職という過酷な現実を、受け入れられていなかったのです。

 

3ヵ月ほどハローワークに通い転職活動をしました。

履歴書は30枚以上書きましたが、小さなLPガス会社一社だけ面接までは行きましたが、その他は書類審査で落とされ全滅。

 

そして……妻にこれ以上は経済的に限界だといわれ、まったくの未経験・無資格の介護業界に足を踏み入れることを決断しました。

職員の方には「給料のいい介護の仕事」を探してくださいとお願いしました。

 

就職を焦るばかりに、介護の仕事についてほぼ無知だったボクは、給料が比較的いい特別養護老人ホーム(特養)の仕事を選び、応募の手続きをしました。

 

しかし、その施設(特養)の内情について知る由もなかったボクは、求人票に書かれていた採用条件とは、まったく違う条件で働くこととなってしまったのです……。

 

介護業界への転職でハローワークの利用がNGな理由については、こちらの記事で詳しく解説していますのでお読みください。

【注意】介護業界への転職でハローワークはNGな決定的な5つの理由

40代・介護職未経験・無資格で介護業界の右も左もわからない方が、転職活動をする上でハローワークを利用してはいけない決定的な5つの理由を、明確にわかるように解説しています。

 

未経験・無資格……なにも知らずにブラック介護施設へ

未経験・無資格……なにも知らずにブラック介護施設へ

 

全く未経験の介護の現場で働くという不安と、ようやく仕事に就けそうだというよろこびの複雑に入り混じった気持ちをもてあましながら、ハローワークでもらった紹介状を手に、介護施設(特別養護老人ホーム)へと足を踏み入れました。

 

面接では豪快な感じの施設長、看護部長(妹)、事務長(叔父)に気に入られ、質問もそこそこに「すぐにでも働きに来てください」といわれました。

 

いま思えば、つくづくアマかったと思います。

同族経営の現実を何も知らなかったボクは、「仕事が決まる!」という明るい気持ちで異常に広いフロア見学に向かいました。

 

このときにまず、「あれ? 職員の人が見当たらない……」という印象を受けました。

フロアを案内してくれた看護部長には「いまは排泄介助の時間だからみんな忙しいんですよ」と言われました。

 

漠然と納得してしまいましたが、いま思えばそれにしても職員が少なすぎる現状であったのです。

こうして心身ともに疲れ果てる毎日がはじまったのです……。

 

疲れ果てるブラック介護施設の日々

疲れ果てるブラック介護施設の日々

 

面接のときは「しっかりと新人研修をするから安心しなさい」という話でしたが、そういうものは全くありませんでした。

自己紹介もないまま、勤務初日からボクより一回り以上は若い先輩に怒られながら、まったくの未経験の入浴介助をおこないました。

 

入浴介助は汗だくになるため身体的にきついだけではなく、高齢者の方の転倒・転落などのリスクが高いため、常に気を張っていなくてはならず、精神的にも非常に疲れる仕事です。

 

入職して一ヵ月は早番(7時から勤務)で、毎日入浴介助をおこないました。

介護の仕事未経験者のボクにとって毎日が必死な思いでした。

 

介護の仕事の代名詞といえる排泄介助(おむつ交換やトイレへの誘導)も人手不足であるため、職員一人の担当する高齢者の方が多く大変でした。

 

これは介護の現場について全く情報収集をしなかったボクがいけなかったのですが、特別養護老人ホーム(特養)は基本介護度が高い方=生活を送るうえでの介護の必要性が高い方が多いのです。

 

そのため、給料も比較的高めなのです(ボクの勤めたブラック特養は給料もボーナスも驚くほど低かったですが……)。

 

なので、おむつ交換を必要とする利用者の方が多くいらっしゃいました。

認知症も重度の方が多く、排泄介助時に拒否や抵抗をされることも多くありました。

 

また、「残業は定時の退社時間にタイムカードを押してからすること」という超ブラックなお達し(労働基準法違反)が上層部から出ていました。

 

毎月のサービス残業時間は80時間以上というヒドイ状態が常習化していました。

 

このような状況の中、数日~数ヵ月で退職されてしまう方も多く、バックレ(無断欠勤をしてそのまま仕事に来なくなってしまうこと)もよく見られました。

 

勤めた2年半の間で、ボクとフロア主任の方以外全員がやめてしまう(新入職員と入れ替わる)という状況でした。

 

職員の入れ替わりが激しい=夜勤が多くなる、ということになります。

退職する直前は、一月に夜勤が10回もありました。

 

これは非常に多いです。

平均的には夜勤は一月に4~5回です。

 

なかにはまれに夜勤が好きという方(夜勤は時給がよいため専属=夜勤専従で働かれている方もいます)がいらっしゃいますが、ボクは一月に5回でもちょっと多いかな……という感じでした。

 

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なので、人の入れ替わりが激しくなり、夜勤の回数が8、9、10回と増えていくほどに疲れが取れなくなり、眠れなくなってしまいました。

 

離職率が高いと夜勤が多くなる理由は、夜勤は一フロア約50名の利用者の方を、介護職員2名、看護師1名で担当するということになるからです。

 

そのため、ある程度介護の現場の経験を積んでからでないと勤まらないのです。

 

基本的には日勤・早番・遅番を3ヵ月ほど経験してから、夜勤を担当するということになります。

新人さんが夜勤をできるようになるまで、ある程度経験のある職員が夜勤を多くこなして頑張らなくてはならないのです。

 

大変になるのは夜勤だけではありません。

職員の入れ替わりが激しいと日勤・早番・遅番も新人の方の比率が多くなるため、必然的に中堅~ベテラン職員の負担が増えることになるのです。

 

渡邊

こんな状況でも国家資格である介護福祉士の受験資格(実務経験3年)を得ることができる、3年は頑張ろうという思いで働いていました。

しかし、いろいろなことが重なりすぎ、心身ともに疲れはて、2年半で退職を決断することになってしまいました……。

 

介護職への転職はヤミクモに一人で頑張ろうとしたり、安易にハローワークを利用していては、高待遇で働きやすい職場への転職を成功させることは難しいです。

 

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