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入門的研修が40代介護職未経験者にオススメできない4つの理由

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渡邊

転職活動お疲れさまです。
40代・現役介護福祉士の渡邊です。

この記事では、2018年度から導入された、介護に関する「入門的研修」がなぜ40代介護職未経験者にオススメできないのかを、具体的に4つの理由をあげて解説しています。

 

具体的な4つの理由とは、

① 研修を修了しても給料に反映される可能性が極めて低い
② 入門的研修よりも取得すべき資格(実務者研修)がある
③ たった「21時間」の研修期間しかない
④ 研修を受けているということでいきなり経験者扱いされてしまう可能性がある

というものです。

これはボクだけではなく、現場で働いている現役介護職員の方々からきかれる意見です。

この4つの理由について掘り下げて解説し、では、40代・介護職未経験者+無資格者はどうすべきか?
という解決策を提案します。

「入門的研修」とはいったいなんなのか?

2018年の現在、高齢化社会問題にあえいでいる日本。

さらに追い打ちをかけるかのように、日本社会はまもなく「2025年問題」という避けることができない非常に重い現実に直面しなくてはなりません。

2025年問題とは、戦後の日本経済をけん引してきた「団塊の世代」が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という「超」高齢者社会を迎えるという問題です。

あと、たった7年です。

「高齢化比率世界一位」の日本は、2025年には38万人もの介護士が不足するといわれています。

この差し迫った厳しすぎる現状に対して国が出した答えの一つが、介護に関する「入門的研修」の導入です。

入門的研修の内容を具体的に解説します。

受講時間:21時間

その内訳は、
「基礎講座」:3時間
「入門講座」:18時間
となっています。

入門講座18時間の詳細は、
・基本的な介護の方法:10時間
・認知症の理解:4時間
・障害の理解:2時間
・安全確保:2時間

この程度の受講時間では、車の免許に例えるならば、乗車すらせずに「バンパーはココ、ワイパーはコレで、サイドミラーはココ」という浅いレベルの知識しか学べないと思います。

カリキュラムを終えると「修了証明書」が発行されます。

この修了証明書は他の研修のカリキュラム受講時間を短縮できる効果があり、介護職員初任者研修の受講時間を130時間から、109時間にすることができます……って、「う~ん……」という感じですね。

2018年度から導入は開始されているのですが、その他の詳細は明らかにされていません。

なんだか、不安しかない「入門的研修」です。

ボクが特にムリがあるだろ……と感じたのが、認知症について学ぶ時間が4時間しかない、という点です。

高齢者の方々の介護をする上で、大きな問題となるのが「認知症」の方への対応です。

性格が人それぞれに違うように、認知症の症状も一人一人異なります。

認知症の原因(ピック病など)によっては、性格がガラリと変わってしまうものもあります。

ボクは5年以上介護の現場で働いてきていますが、いまだに認知症の方への対応には日々頭を悩ませています。

それを、基礎の部分だけにせよ、たった4時間で理解できるはずがありません。

政府としては「短時間で簡単」に終えることができる研修を作れば、どんどん介護職を目指す人が増えるに違いないと、あまりにも浅はかな考えでこの研修を実施することを決定したのでしょう。

入門的研修の概要を知った同僚介護職員の「(日本政府は)無能すぎるだろ……」という言葉が、いまだにボクの頭の中に響いています。

入門的研修が40代介護職未経験者にオススメできない4つの理由

一般社会のみならず介護業界内でさえ知名度が低い、介護に関する「入門的研修」。

なぜ知名度がないのか?
なぜ知れ渡らないのか?

その理由は入門的研修が「有効であるとは思えないから」という答えに自然と行きつきます。

では、なぜ有効とは思えないのか。

オススメできない4つの理由を具体的に解説しながら、理解していただきます。

1:研修を修了しても給料に反映される可能性が極めて低い

いままで最も取得しやすかった介護職員初任者研修(受講時間:130時間)でさえ、「正社員」採用の場合は資格手当がつく職場は少ないのが現状です。

確実に資格手当をもらうには、実務者研修以上の資格が必要なのです。

なので、「入門的研修」終了後だからといって手当がつく可能性はほぼない、といっていいでしょう。

では、派遣やパート社員として働く場合はどうなのでしょうか?

現在の時給の違いを見てみますと、

・無資格・未経験:1000円前後
・介護職員初任者研修:1100~1300円
・実務者研修:1200~1500円
・介護福祉士:1300~1700円

という条件が多くみられます。

ここに介護職員初任者研修よりもさらに下位の資格となる、「入門的研修」が入ってきても、時給は1100円以上にはなり得ません。

国が行うべき改革は、薄っぺらな下位の資格ともいえる「入門的研修」などを作るのではなく、介護職員初任者研修以上の資格に、資格取得という目標に対してモチベーションの上がる「資格手当」を義務化することなのです。

2:入門的研修よりも取得すべき資格(実務者研修)がある

40代という年齢は働き盛りではありますが、20代のように時間的に余裕がある状況ではありません。

歳をとればとるほど、仕事選びは限定的になってきますし、生活しているだけの給料をはやく稼がなくてはなりません。

この記事を読まれているあなたが20代であるならば、「入門的研修」⇒「介護職員初任者研修」⇒「実務者研修」と、順を追って学んでいくことは、遠回りではありますが間違いではありません。

ですが、我々40代に与えられた時間は限られているのです。

だったら、介護職未経験+無資格でも取得することができる、他者と差別化でき、転職に強い資格である「実務者研修」を先に取得すべきです。

実務者研修は国家資格である介護福祉士を受験するために、必須な資格でもあります。

介護業界で今後末永く、安定して働き続けていくならば、絶対的に取得しておかなくてはならない資格なのです。

>>本来ならば10~20万円の受講費用が必要な「実務者研修」の資格を無料で取得できてしまうキャリアアップ応援制度を実施しているのが、介護職専門の転職支援サービスがかいご畑です。

3:たった「21時間」の研修期間しかない

2018年本年度から導入された「入門的研修」の最大の特徴といえるのが、研修時間が「21時間」という点です。

いままでは最も短時間で取得できた介護の資格は介護職員初任者研修の「130時間」でした。

・入門的研修:21時間
・介護職員初任者研修:130時間

100時間以上も短い受講時間であるということがわかります。

いきなりこんなに時間を削るって、どうなっているのでしょうか?

介護という仕事は間口は広いですが、めちゃくちゃ奥が深い仕事です。

人様の人生の最後に関わらせていただく仕事なのです。

たった21時間で一体何が学べるというのでしょうか?

怖ろしく表面的な「介護の豆知識」的なものしか学べないでしょう。

4:研修を受けているということでいきなり経験者扱いされてしまう可能性がある

たった21時間の研修期間で、いそがしい介護の現場で働かなくてはなりません。

受け入れ側としては「研修を終えているのだから大丈夫でしょ」というスタンスで、いきなり経験者レベルの仕事を任されないとも限りません。

介護職員初任者研修や実務者研修を学びながら現場で働くのであれば、学んだものを現場で生かし、現場で得た経験を学ぶうえでの知識に生かすとい方法も考えられますが、入門的研修ではそのような方法もとれません。

入門的研修を受講する唯一のメリットとは、国が定めた研修であるため無資格の状態よりは転職しやすくなる、という点ぐらいです。

>>関連記事:「介護職員初任者研修と実務者研修」最初に取得すべきはどちら?

まとめ

入門的研修が40代・未経験・無資格のかたにとって、

①研修を修了しても給料に反映される可能性が極めて低い
②入門的研修よりも取得すべき資格(実務者研修)がある
③たった「21時間」の研修期間しかない
⑤ 研修を受けているということでいきなり経験者扱いされてしまう可能性がある

という4つの理由から、オススメできないということがお分かりいただけたと思います。

入門的研修はひっそりと「そんな研修もあったんだ~」程度の存在に落ち着くでしょう。

 

40代・介護職未経験・無資格の方が取得を目指すべきなのは「実務者研修」なのです。

介護業界に入りたてのボクは無知であったため、自腹(約8万円)で介護職員初任者研修を取得し、次に働きながら実務者研修を取得したのですが、正直「これは、二度手間だな……」感が否めませんでした。

なので、後から介護業界で働くこととなったボクの奥さん(Y子さん)には、かいご畑のキャリアアップ応援制度を利用して、実務者研修を取得してしまうことを勧めました。

 

働きながらの勉強(受講時間450時間)は、確かに大変です。

えっ!?450時間!

と思われるかもしれませんが、内400時間は通信学習ですので自分のペースで学ぶことができるので心配いりません。

そして、実務者研修の合格率は99%以上です。

 

その理由は、合格するまで繰り返し試験を受けることができるからです。

しかも、スクールによっては試験がないところもあります。

はじめだけ少し努力すれば、転職に強い資格を手に入れることができますし、国家資格である介護福祉士の受験資格まで手に入れてしまうことができるのです。

 

ただ、一般の実務者研修のスクールに通うと、費用は10~20万円ほどかかってしまいます。

そこで、ボクたち夫婦が「この経済的負担をなんとかできないものか……」と考え、探し出して利用したのが、無料で実務者研修が取得できてしまう「かいご畑」のキャリアアップ応戦制度なのです。

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>>キャリアアップ応戦制度について詳しく知りたい方は【介護職転職サイトかいご畑を実際に利用してわかった4つの真実④】をお読みください。
実際に利用した経験からメリットだけではなくデメリットまで詳しく解説しています。

 

40代のいろいろと縛りが厳しい転職活動。

安易な方向(入門的研修)に流されて後悔すべきではありません。

無料で利用できる介護職専門の転職支援サービス、その一つである「かいご畑」などを利用して、賢く・着実に転職を成功させましょう。

>>かいご畑以外にも40代・介護職未経験・無資格の方向けの、介護職専門の転職支援サイトについて知りたいと思われる方は【40代・未経験の方専用|介護職専門転職支援サービスランキングbest4!! 】をお読みください。

オススメである各介護職専門の転職支援サイトとその理由、それぞれの提供するサービスの違いについて分かりやすく解説しています。

 

 

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