お疲れさまです。
40代・現役「介護福祉士」の渡邊です。
この記事では介護職未経験の方にもすぐに理解できるよう、介護職として働く視点から見た特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いを4点に絞ってわかりやすく解説しています。
介護職未経験の方には特別養護老人ホーム(以下「特養」)と介護老人保健施設(以下「老健」)の違いって判りませんよね。
おそらくどちらも「老人ホーム」という一括りでとらえられているのではないでしょうか。
特養と老健は公的な介護施設としては、2トップといえるメジャーな存在です。
40代・未経験で介護職への転職を考えている方々は、一度は必ず目にするといえます。
でも、その違いって何なのか字面からは全くわかりませんよね。
特養と老健の違いも知らずに、右も左もわからないまま介護職として就職してから「失敗した!」と思わないために、理解しておく必要があります。
介護職として働くときに重要な4つの視点1「給料」、2「施設の役割」、3「利用者の介護度」、4「仕事の大変さ」から分析し、わかりやすく解説します。
それでは、よろしくお願いします。
1:特養と老健の「給料」の違い
厚生労働省発表のデータによると、
・特養:302,680円/月
・老健:291,300円/月 |
厚生労働省の算出方法:基本給(月給)+手当+一時金(4~9月支給の1/6)
ということになっています。
特養のほうが給料は高い、ということになります。
これはあくまでも「平均額」なので、必ずこれだけの月給がもらえるというわけではありません。
ただ基本的には特養の給料のほうが高いといえます。
それには相応の理由があります。
その理由について以下の3点で解説しますので、よくお読みください。
2:特養と老健の「施設の役割」の違い
まず、特養と老健の施設の「役割の違い」について理解しましょう。
・特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
=入所すれば基本的に人生の最後を迎えるまで居ることができる(終の棲家)。・介護老人保健施設 =在宅復帰を目標にした一時的(3ヵ月~)な入所施設。 |
ということになります。
わかりやすくかみ砕いて言うと、
・特養:ずっと住み続けることができる。
・老健:ずっと住み続けることはできない。
ということになります。
このことは、介護職員として働く上でよく理解しておく必要があります。
なぜか?
その理由はウマが合わない、苦手な利用者の方がいた場合、特養の場合は基本的には途中退所(在宅に戻ったり施設を変わったり)することがないため、関わり続けなくてはなりません。
ですが、老健の場合は「在宅復帰が前提」=「期限付きの入所」=「退所しなくてはならない」ため、苦手な利用者の方がいても「期限付きの入所だから……」と気持ちの逃げ場があります。
仕事なんだから、利用者の方=お客様なんだから我慢しろと思われるかもしれませんが、実際に働いてみると、この違いは大きいことに気づかされます。
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3:特養と老健の「利用者の介護度」の違い
特養と老健では入所できる介護度にも制限の違いがあります。
・特養:要介護3~5(2015年より)
・老健:要介護1~5 |
介護度(介護が必要な度合い)は軽いほうから、「要支援1・2、要介護1~5」となります。
つまり、特養は要介護3~5の方が入所対象=介護度が重い(介護量が多い)方のみが入所できる、ということになるのです。
老健の場合の入所条件が要介護1~5ということは、介護の必要性が少ない~全介護状態という幅広い方が対象ということになります。
なので、介護度という視点で見ると、「特養は介護度の高い方のみが入所している」=「介護量が多い」=「介護士としての仕事が多い」ということになります。
4:特養と老健の「仕事の大変さ」の違い
これは施設にもよるところがありますが、介護業界全体の意見として特養は大変といわれています。
その理由は上記の項目「施設の役割」「利用者の介護度」という点からです。
・苦手な利用者の方がいても基本的に退所されることはない……。
・入所者の方の介護度は要介護3~5と介護量の多い方ばかり……。
だからといって、特養で働くことはNGであるというわけではありません。
「特養で数年実務経験を積めば、どの介護分野でも働ける」といわれているぐらい豊富な知識と経験をすることができるからです。
なので、介護職初体験でも10~30代の方や、老健や有料老人ホームでなどでの経験がある40代の方であるならば、転職先に特養を選ぶこともありでしょう。
ですが、40代・介護職未経験・無資格の方には、はじめての職場として「特養」を選ぶことはオススメしません。
まとめ
特養と老健の違いについて、介護職として働く場合の4つの視点「給料」「施設の役割」「利用者の介護度」「仕事の大変さ」からご理解いただけたと思います。
特養で働くことは給料もそこそこ良く、介護職として密度の濃い経験をすることができますが大変です。
老健は特養よりも給料は平均的には若干下がります。
ですが、特養ほど仕事は大変ではありませんし、介護職として十分な経験は積めます。
そして(介護職員初任者研修)・🌟実務者研修⇒介護福祉士⇒ケアマネージャーの資格を取得して、スキルアップしていける環境でもあります。
40代・未経験で介護職への転職を考えている方で、特養(特別養護老人ホーム)か老健(介護老人保健施設)の二択で迷っている場合は老健をお勧めします。
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>>ハローワークが介護系の転職でNGな詳しい理由は「【注意】介護業界への転職でハローワークはNGな決定的な5つの理由」で解説しています。
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