お疲れさまです。
40代・「現役」介護福祉士の渡邊です。
「【40 代・介護職未経験者用】正しい仕事の選び方」シリーズでは、介護業界の右も左もわからない方が、実際にどのような介護の現場で働いて、どのようにして資格を取得していく方法がBestなのかを、
1:介護職王道型
2:夜勤無し型
3:認知症専門型
4:在宅介護型
5:生涯現場主義型
この5つのタイプに分け具体的に解説しています。
この記事では、在宅=高齢者の方々が生活をされている個人の住宅での介護、「在宅介護型」での介護職としての働き方について、簡単に理解できるよう要点を絞って解説しています。
政府は平成25年度より「在宅」での介護を推進しています。
そのため、在宅の現場での介護職の需要は今後も拡大していくことは確実でしょう。
働き方の一つとしてチェックしておくことをお勧めします。
注意点として、40代・介護職未経験でも在宅の現場で働くことはできますが、「無資格では働くことはできない」という点があります。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格がなければ、在宅の現場でヘルパー(ホームヘルパー:訪問介護員)として働くことはできないのです。
>>介護職員初任者研修について詳しく知りたい方はこちら
⇒介護職員初任者研修取得に必要な費用・期間と難易度がすぐわかる!
また、在宅の現場で働くヘルパーの方は、勤務時間の融通が利く「パート勤務の女性」の方が多いのが現状です。
旦那さんの稼ぎの足しになる程度で、家事をこなしながら自分の都合のいい曜日や時間帯だけ働きたいという、共働きの女性の方には働きやすい環境といえます。
なので、家族のために正社員としてフルタイムで働いて稼ぎたい、と思われる男性には積極的にはお勧めできません。
ですが、在宅の現場でヘルパーとして働くには、パート勤務しかないわけではありません。
ヘルパーの方々が所属する訪問介護事業所によっては、フルタイムで働く正社員として採用をしているところもあります。
他にも正社員としてしっかりと稼ぎたい方は、現場で2~3年経験を積み、実務者研修か介護福祉士の資格を取得して「サービス提供責任者(サ責)」として訪問介護事業所に就職し、在宅の現場で働くということも可能です。
家庭があるため正社員としてしっかりと稼ぎたい男性のかたや、女性でも正社員として働いて稼がなくてはならない事情がある方には、ヘルパーとして経験を積んだ先に、サービス提供責任者(サ責)として働くという選択肢があることを覚えておいてください。
「在宅介護型」として働くことを3つの視点から解説します
1:40代・未経験でのはじめての在宅介護現場の選び方
介護職員初任者研修の資格さえ取得すれば、40代・介護職未経験でも在宅の現場で働くことは可能です。
ですが、この方法はお勧めしません。
介護付き有料老人ホームや老人保健施設で1~3年経験を積み、3大介護といわれる「排泄・入浴・食事」介助の基礎をしっかりと学んでから、在宅の現場に出ることをお勧めします。
その理由について具体的に解説しています。
2:在宅介護の現場で働くための40代・無資格からの段階的な資格の取得方法
在宅の現場でヘルパーとして働くには、介護職員初任者研修の資格取得は必須です。
その後経験を積みながら、実務者研修か国家資格である介護福祉士の資格を取得し、サービス提供責任者(サ責)として働くお勧めの方法について解説しています。
3:40代からの在宅介護職のゴールとしてのサービス提供責任者(サ責)
在宅介護の現場で働く一つのゴールとして挙げられるのが、サービス提供責任者として訪問介護事業所に正社員として勤めるということです。
ヘルパーとは異なり採用は基本的には正社員です。
サービス提供責任者として働く場合の業務内容について解説しています。
それではよろしくお願いします。
>>ヘルパー(ホームヘルパー:訪問介護員)について詳しく知りたい方はこちら
⇒40代・介護職未経験者が訪問介護の現場で働くメリットとデメリット
40代・未経験でのはじめての在宅介護現場の選び方
いきなり在宅の現場で介護職=ヘルパーとして働くことはお勧めしません。
その理由は、在宅の現場での仕事は基本「一人」であるからです。
就職して一月ほどは先輩ヘルパーの方について現場研修が行われますが、その後は独り立ちをしなくてはなりません。
トラブルが起きても施設介護の現場のように、先輩や同僚に助けを求めることはできません。
なので、介護付き有料老人ホームや老人保健施設のような施設介護の現場で、三大介護といわれる「排泄・入浴・食事」介助や、高齢者の方の持つ疾患(病気)とそのリスクについてしっかりと学んでから、在宅の現場に出たほうがいいでしょう。
利用者の方一人一人、生活環境の異なる在宅の現場と、環境が変わらない施設介護の現場とでは、もちろん介護の方法は異なります。
ですが、三大介護の基礎を身につけて、状況に合わせて工夫をしながら在宅介護の現場で働く場合と、全く三大介護について知らない状況で働くのとでは、自身はもちろん、利用者の方に対する負担と、事故を起こしてしまうリスクが大きく異なってきます。
介護付き有料老人ホームや老人保健の施設介護の現場で、介護職としての経験を積み、介護職員初任者研修の資格を取得して、次のステップとして在宅の現場を選ぶという方法が、事故やトラブルという失敗をできるだけ避けるべき、「40代の転職方法として無難」であると思います。
チェック☝
他の高齢者介護職の現場とは違い、在宅の現場でヘルパーとして働くには「介護職員初任者研修」の資格が必ず必要になります。
ヘルパーの業務には「生活援助」と「身体介護」とがあり、生活援助では調理・掃除・洗濯などの家事業務が中心となります。
40代で家事のスペシャリストである女性には働きやすい環境ですが、ほとんど家事したことがない男性には、ハードルが高い現場であるといえるでしょう。
介護職員初任者研修の資格取得には5~10万円の費用が必要となります。
5~10万円?
そうなんです。
学校によって費用の差が5万円ちかくも違ってくるのです!
少しでも安く、自身の生活環境に合ったカリキュラムで介護職員初任者研修の資格を取得するには、各学校に資料請求をして比較をおこなう必要があるのです。
でも、いちいち各学校に資料請求をするのは手間ヒマがかかって面倒ですよね。
そんな時に、介護職員初任者研修の各学校の一括請求の利用が簡単でオススメです!
在宅の現場でヘルパーとして働くための、40代・無資格からの段階的な資格の取得方法
介護職員初任者研修の資格取得【必須】
↓
実務者研修の資格取得【サービス提供責任者として働きたい場合】
↓
国家資格である介護福祉士の資格取得【職場選びの幅を広げるために】
在宅の現場でヘルパーとして働くには、介護職員初任者研修の資格取得は必須です。
初任者研修の資格を持っていないと、在宅の現場で働くことはできないのです。
これは法律で定められています。
介護職員初任者研修の資格だけでも、在宅の現場で働き続けることは可能です。
ただし、ヘルパーの管理職であるサービス提供責任者となって収入UPを図りたい、という方の場合は「実務者研修」の資格取得が必要となります。
さらなるステップアップを図りたい、高待遇の訪問介護事業所で働きたい、収入UPを図りたいと考える方は、3年の実経験を積み国家資格である「介護福祉士」の資格取得を目指しましょう。
チェック☝
在宅の現場でヘルパーとして働く場合は、介護職員初任者研修の資格が必須ですが取得は難しくはありません。
定めれたカリキュラムを学び、合格するまで何度でも受けることができる筆記試験をパスすれば取得できます。
在宅介護職の上級職であるサービス提供責任者(サ責)を目指す場合は、実務者研修の資格取得が必要です。
介護職員初任者研修の資格保有者でも、3年の実務経験があればサービス提供責任者になることはできますが、介護報酬が10%減になってしまうのです。
わかりやすく説明しますと、介護職員初任者研修のみの資格を持っている方がサービス提供責任者とし働いた場合は、実務者研修の資格保有者よりも訪問介護事業所の収入が10%減ってしまう、ということになるのです。
そのため、サービス提供責任者として働く場合は、実務者研修の資格取得が現実的(必須)といえるのです。
40代からの在宅介護職のゴールとしてのサービス提供責任者(サ責)
サービス提供責任者という立場を一言でいってしまうと、「ヘルパーの管理職」ということになります。
具体的な仕事の内容は、
・訪問介護の仕事の依頼を受け、ヘルパーの方々に振り分ける。
・依頼を受けた利用者宅に伺い、介護相談・訪問介護サービスについての説明をする。
・ヘルパーの方が何曜日の何時に訪問し、どんなサービスを提供するかするかという計画書を作成する。
・ヘルパーの方の勤務表の作成、クレームの対応、急な欠勤時のピンチヒッターとしての勤務をおこなう。
・ヘルパーの方々への指導、新人教育をおこなう。
ということが、基本的なサービス提供責任者としての役割です。
ヘルパーの方よりもこなさなくてはならない業務が多く、責任も重い代わりに、給料も高く設定されています。
そして、基本的には正社員としての採用です。
なので安定した収入が望めます。
チェック☝
ヘルパーとして数年経験を積み、実務者研修か介護福祉士の資格を取得し、サービス提供責任者として働けば、50~60代になっても体への負担が少なく、介護の現場で働き続けることが可能です。
40代から在宅の現場へ転職する方の一つのゴール・目標として、サービス提供責任者という働き方があるということを覚えておいてください。
まとめ
多種多様な介護職の中でも、在宅での介護に特化した「在宅介護型」という働き方について理解していただけたかと思います。
政府は平成25年度より、在宅での介護を推進しています。
そのため、在宅の現場での介護職の需要は今後も拡大していくことは確実でしょう。
ただ現状としては、在宅の現場で働く介護職員=ヘルパーとしての就労形態はパート勤務が多く、調理・洗濯・掃除などの家事(生活援助)を手際よくこなすことのできる、女性が主体の現場であるといえます。
家庭を持つ男性など、フルタイムで働きたい方の場合は、正社員のヘルパーを募集している訪問介護事業所を探すか、経験を積んで実務者研修の資格を取得し、サービス提供責任者として働くという方法もあることも憶えておきましょう。
大柄な方の身体介護など男性が活躍する場面もあるのですが、基本的には在宅介護の現場で働いているのはほとんどが女性です。
>>サービス提供責任者についてを詳しく知りたい方は「介護職未経験が知っておくべきサービス提供責任者の4つのメリット」をお読みください。
*40代から介護業界でスキルアップし、収入アップして安定して稼いでいきたい。
⇒介護職王道型
*いろいろな事情があり夜勤ができない方はこちら
⇒夜勤無し型
*今後も増え続ける認知症の方々の介護に専門的に携わりたい方はこちら
⇒認知症専門型
*50~60代になっても介護の現場で働きたい方はこちら
⇒生涯現場主義型
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