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40代でサービス付き高齢者向け住宅で働くメリットとデメリット

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渡邊

お疲れさまです。

40代・「現役」介護福祉士の渡邊です。

前の記事、40代・介護職未経験でサービス付き高齢者向け住宅で働くということに続き、近年急激に数を伸ばしているサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を、あなたが就職先に選ぶうえで、知っておくべき「メリットとデメリット」について簡単に理解できるよう解説しています。

 

メリット
・サ高住によっては年収500万円以上と高い求人もある。

・身体的な負担が少ない。

・介護の現場を選ぶことができる。

 

デメリット
・かけもちで仕事をしなくてはならない場合がある。

・運営方針や配属先によって、介護職としての仕事内容が全く異なる。

メリット・デメリットの各内容については、以下に詳しく解説いたします。

 

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で働くメリット

サ高住によっては年収500万円以上と高い求人もある

経営母体である企業によって年収は大きく異なりますが、非公開求人の中には年収500万円以上というものも存在します。

これは、一般に公開されている介護求人ではめったにお目にかかれない金額です。

給料・待遇の良い介護業界で働きたいと思う方は、非公開のサービス付き高齢者向け住宅の求人を探してみる価値は十分にあります。

 

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身体的な負担が少ない

サービス付き高齢者向け住宅の入居者の方は、基本的には介護度の軽い「自立~要介護1~2」レベルの方であるため、介護職の仕事は「生活相談」「安否確認」が中心となります。

・「生活相談」:生活するうえでの困りごとなどに対する相談対応。

・「安否確認」:定時の居室訪問による安否の確認。

つまり、介護施設での3大介護といわれる「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」が仕事の中心ではないのです。

3大介護業務が全くないという訳ではありませんが、サービス付き高齢者向け住宅の入居者の方は介護度が低い方が多いため、その度合いは必然的に少なくなります。

40代・介護職未経験者の方で、介護業界の仕事に「体力的についていけるか不安……」という方には、一考の価値はあると思います。

 

介護の現場を選ぶことができる(サ高住専属・通所介護施設・訪問介護事業所)

特別養護老人ホーム介護老人保健施設などの介護施設では、一般棟か認知症棟かという違いはありますが、配属先にそれほど大きな違いはありません。

ですが、サービス付き高齢者向け住宅の場合は配属先を、「①サ高住専属・②通所介護施設・③訪問介護事業所」の3つから選ぶことができるのです。

3つの仕事の違いについて、以下に分かりやすく解説しています。
転職時の参考情報にしてください。

 

①サ高住専属

介護度の軽い方の「生活相談」「安否確認」が業務の中心となります。

そのため、介護職としての心身の負担は特別養護老人ホーム(特養)などの介護施設に比べると軽いといっていいでしょう。

腰痛の心配がある、体力的に介護の仕事についていけるか不安な方にはオススメです。

ただし、一部のサ高住では介護度の重い方や認知症の方も受け入れている場合もあるので、サ高住専属の介護職員であっても特養のような仕事内容となることがあります。

入居されている利用者の方の介護度がどの程度で、仕事内容はどういうものなのかを必ず確認しましょう。

 

②通所介護施設(デイサービス)

入居されている利用者の方々がサ高住から通われて、日中に介護サービス(「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」)+レクリエーションなどを受ける通所型の介護施設です。

介護度の低い(自立~要介護1・2)方が多いデイサービスでは、催し物(映画鑑賞・マジックショー・カラオケ大会)や行事(花見や敬老会・施設外散歩)などのイベントが多くなります。

利用者の方々に楽しんでいただくこと・イベントを企画することが好きな方に向いています。

 

③訪問介護事業所

サ高住入居者の方のお部屋に個別で「訪問」して、身体介護・生活援助サービスを提供します。

「身体介護」
=排泄介助、入浴介助、食事介助、歩行介助などの直接体に触れるサービス。

「生活援助」
=洗濯、掃除、料理などの日常的な家事サービス。

入職時にしばらくの間は先輩介護職員の方に同行させていただいて、勉強することはできますが、介護職未経験の方や男性で家事全般をしたことがない方にはややハードルが高いと思います。

サービス付き高齢者向け住宅の運営方針によっては、3つの各部署間で定期的な異動があったり、配属先が選べないということがあります。

就職してから後悔しないために、そのサ高住は「どのような勤務体系なのか・配属先は選べるのか・異動はあるのか」ということを、事前に情報収集し確認をしておくことが重要です。

 

 

サービス付き高齢者向け住宅で働くデメリット

かけもちで仕事をしなくてはならない場合がある

全てのサ高住がサ高住専属職員・通所介護施設職員・訪問介護事業所職員と仕事現場を明確に分けているわけではありません。

どういうことかといいますと、基本的には昼間は併設する「通所介護施設(デイサービス)職員」として働き、定期的にサ高住の夜勤(生活相談・安否確認)業務を行うという場合もあるということです。

二通りの仕事内容をおぼえなくてはならないため、慣れるまで大変です。

ですが、夜勤をすることによって夜勤手当が給料にプラスされるため、稼ぎたい方にはメリットともなりえます。

 

経営母体である民間企業の運営方針によって介護職としての仕事内容が全く異なる

従来のサービス付き高齢者向け住宅のように、「自立~要介護1~2」レベルの方が入居されている場合、介護職の仕事は基本「生活相談」「安否確認」となります。

ただし、近年増えてきている介護度の重い方や、認知症の方も受け入れているサ高住の場合は、特養の仕事内容のような3大介護=「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」が仕事の中心となります。

このように、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの公的な介護施設とは違い、サ高住によって提供する「サービス内容が大きく異なる」ため、就職する前に「介護職としてどんな仕事をするのか」を明確にしておくことが重要です。

 

まとめ

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で働くメリットとデメリットをご理解いただけたと思います。

民間企業が経営母体であるサ高住は、他の記事で詳しく説明している公的な介護施設である特別養護老人ホーム(特養)介護老人保健施設(老健)とは違い、介護職としての働き方が場合によって大きく異なります。

どのレベルの介護度の方が対象で、どのようなサービスを提供しているのかを、転職前に情報収集しておく必要があります。

高待遇のサービス付き高齢者向け住宅への正社員としての就職は、40代・未経験・無資格に方にはややハードルは高目です。

ですが、介護職専門の就職支援サイトに登録して非公開求人の情報を知り、チャレンジしてみる価値はあります。

すぐに正社員としての就職は難しいとしても、まずは派遣や紹介予定派遣として働き、経験と実績を積み、介護職員初任者研修実務者研修の資格を取得していくことにより、正社員への道が開ける可能性は格段に高くなります。

渡邊

将来的に身体的な負担が少なく、高待遇の介護の現場で働くことを目標に、サービス付き高齢者向け住宅への転職を試みる価値は十分にあるといえます。

今後も高待遇のサービス付き高齢者向け住宅は増加しサービスの内容は多様化していくため要注目です。

 

>>実際にサービス付き高齢者向け住宅で働くといいうことは、どのような感じなのかを知りたい方は「【実録】サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で働くリアル体験談」を読みください。

 

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