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40代・介護職未経験者がデイサービスで働くメリットとデメリット

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渡邊

お疲れさまです。

40代・「現役」介護福祉士の渡邊(黒歴史プロフィールはコチラ)です。

この記事では40代・介護職未経験・無資格で、デイサービス(通所介護)をあなたが就職先に選ぶうえで、知っておくべき「メリットとデメリット」について簡単に理解できるよう解説しています。

 

デイサービス(通所介護)と似ている通所介護サービスである、デイケア(通所リハビリテーション)については【40代・介護職未経験者が「デイケア」で働くメリットとデメリット】で詳しく解説していますので、そちらをお読みください。

それでは、よろしくおい願いします。

 

デイサービスってどんな介護の現場なの?

在宅⇔介護施設へ送迎付きの日帰りで、入浴・食事・排泄介助やレクリエーションなどの介護が受けられる、通所型介護サービスです。

介護職未経験者の方にもわかりやすくいうと、高齢者の方々が「日帰りで介護サービスを受けられる施設」ということです。

つまり、働く側、介護の仕事をする側としては「夜勤がない」という点に注意が必要です。

 

デイサービスの40代・無資格・未経験の方へのオススメ度

★★★★★★★★/5段階評価

男性:【★★★】 女性:【★★★★★

 

男性・女性のの差の大きな理由は、夜勤がないため夜勤手当がつかない=給料が低くなってしまうということです。

40代の男性で家庭のメインの収入を確保しなくてはならない場合、マイナス要因となってしまいます。

 

ですが、デイサービスで働かれている40代の男性介護職の方もたくさんいらっしゃいます。

様々な事情があり、心身の負担を考えると夜勤をしたくない方、夜勤ができない方にはオススメの職場であるので、以下のメリット・デメリットを知っていただいたうえで、総合的に判断していただければと思います。

性で、旦那さんの収入以外に家計の足しになるよう働きたいという方や、シングルマザーの方でお子さんが小さく夜勤ができない方には、オススメの介護の仕事であるといえます。

 

40代・無資格・未経験の方がデイサービスで働く「メリット」

 

夜勤がないため生活のリズムが乱れない

老人保健施設有料老人ホームなどの入所型の施設の場合、365日・24時間体制(基本「早番」「日勤」「遅番」「夜勤」の4交代制)で利用者の方の介護に当たらなくてはなりません。

ですが、利用者の方が在宅から通う、通所型介護サービスであるデイサービスの場合、夜勤がありません。

日勤のみです。

 

これは夜働くことが苦手な方や、お子さんが小さいなどの理由で夜は働くことができない方などにとっては非常に大きなメリットです。

夜勤は手当がつくため稼ぐことはできますが、心身の負担はそれなりにあります。

 

夜勤があると必然的に生活のリズムが乱れやすくなります。

夜勤が一月に7回以上あると、不眠傾向になったりもします。

 

  • 40歳を過ぎて夜勤はきつい……体力的に不安……。
  • 前職がブラックすぎて心身ともに不調をきたしてしまい療養後であるため、夜勤は避けたい……。

そんな方にはデイサービスでの介護の仕事はお勧めです。

(注)最近は「お泊りデイサービス」という宿泊サービスを提供する施設も出てきています。
このような施設の場合は「夜勤」も行う必要があるため注意が必要です。

 

入所施設より介護度が軽い利用者の方が多いため身体的な負担が少ない

介護が必要な高齢者の方の代表的な入所施設である特別養護老人ホーム(特養)の場合、2015年から入所できる方は(*)「要介護3~5」、65歳以上の高齢者ということになっています。

(*)介護度(介護が必要な度合い)は軽いほうから、「要支援1・2、要介護1~5」となります。つまり、要介護3~5ということは介護の必要性が高い~全介護状態の方が対象、ということになります。

 

また、重度の認知症の方も入所しています。

デイサービスにも要介護3~5レベルの利用者の方はいらっしゃいますが、入所施設に比べれば少数です。

 

集団生活が困難な重い認知症の方はいらっしゃらないか一部です。

そのため、3大介護といわれる「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」が仕事のメインではありますが、特養での介護業務ほど大変ではありません。

 

排泄介助

特養などの入所施設のようなベッド上で全介助でのオムツ交換が必要な方は少ないです。

トイレ動作(ズボンの上げ下げなど)の一部介助や、汚れてしまったリハビリパンツの交換がメインです。

トイレ動作が自立されている方もいらっしゃいます。

 

入浴介助

特殊浴・機械浴対応が必要な介助量が多い方は少なく、洗身・洗髪・浴室内での移動動作の介助、更衣動作(洋服の着替え)の一部介助レベルの利用者の方が多いです。

 

食事介助

特養などの入所施設では、自力でご飯を食べることがでない方=スプーンでお食事を口元に運んで、食べていただく介助が必要である方が多いです。

デイサービスの場合はそのような方は少数です。

お食事を配膳し、あとは摂取状態を見守る程度のレベルの方が多いです。

 

ゆっくりと介護職としてステップアップしていきたいと考えている方には、デイサービスをはじめての介護の現場として選ぶのがよいと思います。

 

基本的に日曜・祝日が休み

老人保健施設などの入所型の介護施設は365日・24時間体制であるため、休みは不定休です。

4週8休が基本で、シフト(勤務表)によって休める曜日はバラバラです。

 

デイサービスの場合は日曜・祝日休みが基本です(シフトにより日曜以外に平日の1日が休み)。

なのでお子さんがいるため日曜日に休みが必要な方などには、とても助かる勤務体系です。

 

レクリエーションの知識と技術を深めることができる

 

介護度が低い利用者の方が多いため心身の活性化を図れるよう、暇をもてあまさないよう、多種多様なレクリエーション(レク)を提供する必要があります。

レクリエーションは当番制なので必ず回ってきます。

 

レクリエーションがつまらないと、利用者離れ(他のデイサービスに移ってしまう)につながってしまうリスクもあります。

そのため、ネットや本で情報収集(ネタ探し)をしたり、レクリエーションについての勉強会に参加したりして学んでいく必要があります。

 

レクリエーションについて本格的に勉強したい方は、「レクリエーション・コーディネーター」「福祉レクリエーション・ワーカー」などの資格を取得し、スキルアップしていくことも可能です。

利用者の方々を楽しませることのできるレクリエーションの技術は、どこの介護の現場に行っても重宝されます。

 

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「で、かいご畑ってなに?」

と思われる方は【40代・未経験・無資格の方がかいご畑を知らないと損をする5つの理由】をお読みください。

「利用して大丈夫なの?」という疑問と不安が解消されます。

 

40代・無資格・未経験の方がデイサービスで働く「デメリット」

夜勤手当がつかない(入所施設よりも給料が低い)

夜勤は大変ではありますが、一回行うごとに3,000~8,000円(施設による)の夜勤手当がつきます。

夜勤は一月に平均5~7回ぐらいありますので、8,000円であった場合40,000~56,000円の夜勤手当がつくということになります。

 

ただし、この手当の額が全て、老人保健施設有料老人ホームなどの入所施設勤務とデイサービスなどの通所施設勤務との給料の差となって現れるわけではありません。

入所施設勤務の場合、夜勤手当の額は高くても基本給が低いことがあります。

 

通所施設勤務の場合、夜勤手当はなくてもその他の手当(運転手当・資格手当など)がつき、基本給も高いことがあります。

ですが、やはり入所型で働く介護職員の給料と比べると、給料が低くなってしまう傾向はあります。

 

身体介護スキルがなかなか深められない

入所型施設より介護度が軽い方が多いため体の負担は少ないです。

そのため、3大介護といわれる「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」の機会が少ないのです。

40代の方が介護職未経験で転職し、身体介護技術をすぐに身に着けたいと思う場合には、デイサービスへの転職は不向きです。

 

車での送迎業務がある

送迎専属のドライバーの方がいらっしゃるデイサービスもありますが、多くの場合はデイサービスの職員が送迎車を運転することになります。

送迎車は基本的に10人乗りのハイエースなどの大型ワゴン車です。

大型車で狭い路地なども通らなくてはならないため、運転が苦手な人には厳しいかもしれません。

 

また、少なくとも朝と夕方の2回送迎しなくてはならず、多くの利用者の方の家の場所と送迎ルートをおぼえなくてはならないのも、車の運転が不慣れな方には難しいことかもしれません。

 

利用者の方に飽きられないレクリエーションを考え続ける必要がある

ワンパターンで刺激の少ない、利用者の方にとって興味がないレクリエーション(レク)はすぐに「つまらない」「もう飽きた」というクレームが出てしまいます。

デイサービスによりますが、レクは担当制で一週間に1~2回は回ってくるため、ネタが尽きてしまわないよう日常生活の中でアンテナを張り(TVなどをみながらも「これって、レクに使えるんじゃないかな?」などのような感じで)、ネットや勉強会などで情報収集をしていく必要があります。

 

またレクによっては利用者の方々を盛り上げ笑っていただけるような、司会進行をしなくてはならないこともあります。

そのような人前で目立つようなことが苦手な方には、ハードルが高いかもしれません。

 

ちなみに、ボクの奥さんはカラオケが苦手(人前ではまず唄いません)なおとなしい性格ですが、1年ほど前からデイケアに勤めていて、レクの担当もこなしています。

レクの担当は「正直はじめはとても嫌だったけど、利用者の方のダイレクトな楽しい・嬉しいという感情に励まされ、いまはだいぶ負担に感じなくなった」ということです。

 

なので、決して超えられない壁ではありませんので、それほど深刻にとらえる必要はないと思います。

 

まとめ

あたなが40代・介護職未経験でデイサービスを転職先に選ぶ際の、メリットとデメリットをご理解いただけたかと思います。

「夜勤がない」ということが最大のメリットであり、デメリットでもあるデイサービス。

 

40代の男性で家庭がある方には、給料の面などから「★★★」のお勧め度です。

40代の女性で、旦那さんと共働きの方の場合には、未経験でもまとまった金額を稼ぐことができ、夜勤がないデイサービスは「★★★★★」のお勧め度です。

 

また、転職前の仕事がブラックすぎて、心身に不調をきたしてしまった方の社会復帰の現場としても、特別養護老人ホームのようにハードではない介護の仕事、デイサービスを選択することもお勧めです。

渡邊

楽な仕事なわけではありませんが、心身の負担の少ない介護の仕事の一つとして、デイサービスへの転職があるということをご理解していただければと思います。

 

あわせて読むとより理解が深まります:
>>介護職未経験者でもわかる「デイサービスとデイケア」3つの違い

 

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