お疲れさまです。
40代・「現役」介護福祉士の渡邊(黒歴史プロフィールはコチラ)です。
この記事では高齢者の方のデイサービス(通所介護)・デイケア(通所リハビリテーション)をあなたが就職先に選ぶうえで知っておくべき双方の「基本的な違い」と、
「給料」
「対象の利用者」
「仕事内容」
という3つの点を比較し、簡単に理解できるよう解説しています。
それではよろしくおい願いします。
デイサービス・デイケアってどんな介護の仕事をするの?なにが違うの?
双方の違いを説明する前に、まず「デイサービス・デイケア」について簡単に説明します。
デイサービス・デイケアは介護が必要だけれども、在宅で生活をしている高齢者の方が、送迎車を利用して通所し、日中介護サービス(入浴介助・食事介助・排泄介助など)を受けて過ごす場所、ということになります。
つまり、老人保健施設や有料老人ホームのような入所施設ではなく、高齢者の方が通ってくる介護施設ということなのです。
なので、介護職員は入所施設のような夜勤業務は基本的にありません。
日勤のみです。
お子さんが小さくて夜勤ができない方や、夜働くことが苦手で夜勤をしたくない方にはオススメの介護の現場といえるでしょう。
デイサービス・デイケアの基本的な違いは?
この二つの通所サービスの違いを一言でいってしまえば、「リハビリがメインか・メインでないか」ということです。
デイサービス(通所介護)
=リハビリテーション専門職員の配置が義務付けられていない。
=利用者の方は日常生活の介護を受けるために通所する。
デイケア(通所リハビリテーション)
=理学療法士(PT)や作業療法士(OT)などのリハビリテーション専門職員の配置が義務付けられている。
=利用者の方はリハビリを受けて心身機能の維持・向上を図るために通所する。
ということです。
介護職として働く視点から言えば、「リハビリの補助業務」があるのか・ないのかということになります。
リハビリの補助業務については、介護職未経験者が「デイケア」で働くメリットとデメリットで詳しく説明していますので、こちらの記事をお読みください。。
デイサービスとデイケアでは「給料・利用者・仕事内容」の違いはあるの?
デイサービス・デイケアの違いをさらに詳しく掘り下げ、「給料・利用者・仕事内容」という3つの視点から解説します。
1:給料はどちらが高い?
働く上でまず気になるのは、正直なところ給料(月収・年収)の額でしょう。
結論から言うと、デイサービス・デイケアどちらが給料の額がよいとはいい切れません。
理由は、どちらの場合も経営母体の規模や運営方針によって、給料の額がかわってくるからです。
基本的には「経営母体が大きいところのほうが給料は良い傾向にある」といえます。
デイサービス・デイケアという比較以外に、介護老人保健施設や介護付き有料老人ホームなどの「入所」施設での介護職の給料と比較すると、デイサービス・デイケアの介護職員の給料のほうが安くなってしまう傾向はあります。
その理由は、「夜勤」が有るのか無いのかの違いです。
つまり、デイサービス・デイケアの勤務は泊りでの勤務がない=夜勤手当がつかない、ということになるのです。
給料面では安くなってしまいますが、夜勤をおこなわない=身体的な負担が少ない、ということにもなります。
給料面を取るのか、身体的な負担の軽減を取るのか。
40代・介護職未経験・無資格の方それぞれの、転職を決断することとなった背景・理由によって変わってくるといえます。
介護職に転職して少しでも稼ぎたい方には、デイサービス・デイケアを転職先として選ぶのはオススメできません。
しかし、前職がブラックすぎて心身ともに不調をきたしてしまったなどの理由で、夜勤などのきつい仕事はしばらくはしたくない方には、デイサービス・デイケアを転職先として選ぶことも十分にアリだといえるでしょう。
2:対象となる利用者の方は?
デイサービス
=入浴・排泄・食事などの介護をメインに利用される方が対象。
=高齢(80~90代)で介護度が重い利用者の方が多い。
=認知症の方も対象。
=認知症専門のデイサービスもある。
デイケア
=身体機能維持・向上のためのリハビリテーションをメインに利用される方が対象。
=デイサービスの利用者の方よりも介護度が軽い方が多い。
=デイサービスよりも年齢が若い(60代~)利用者の方が多い。
=認知症の方も受け入れているが軽度の方のみ
=(例外として認知症専門のデイケアもある)。
基本的にこのように利用者層は異なります。
しかし、だからといって介護度の重いデイサービスの方が仕事が大変、という訳でもありません。
介護度の軽い、年齢が若くしっかりとしている利用者の方が中心のデイケアでは、利用者の方からのクレームが多いという側面もあるからです。
転職先を決める前に必ず職場見学などで情報収集をして、どのような利用者の方が利用していて、介護職はどのようなサービスを提供するのかを確認することが重要です。
3:介護職員の仕事内容は?
デイサービス
=基本的な仕事は「排泄・入浴・食事」の三大介護と、利用者の方の送迎とレクリエーション。
=医師配置が義務付けられていないため、利用者の方の急変時(持病によるものや転倒などのケガ)に、救急車対応をしなくてはならない。
デイケア
=基本的な仕事は「排泄・入浴・食事」の三大介護と、利用者の方の送迎とレクリエーションとリハビリへの誘導と補助及び機能訓練。
=常勤医師一名の配属が義務付けられているため、利用者の方の急変時(持病によるものや転倒などのケガ)に医師に対応を依頼できる。
ということになります。
デイサービス・デイケアどちらの介護職仕事が大変なのか?
これはどこに介護職としてやりがいを見出せるのかによってかわってきます。
身体介護を中心として、介護度の重い方々とレクリエーションをおこなうことにやりがいを見いだせる方は、デイサービスが向いているでしょう。
身体介護のほかにリハビリ専門職の指導のもと、介護職としての技術以外にも高齢者の方のリハビリテーションに関する知識・技術も身に着けたいと思う方は、デイケアが向いているでしょう。
向き不向きによって、介護の仕事の大変さは大きく左右されてしまいます。
デイサービス・デイケアで働くことを考えていて、転職に失敗したくない40代・介護職未経験の方は、十分な情報収集をおこないましょう。
>>デイサービス(通所介護)についてより詳しく知りたい方はこちら
⇒介護職未経験者が「デイサービス」で働くメリットとデメリット
>>デイケア(通所リハビリテーション)についてより詳しく知りたい方はこちら
⇒介護職未経験者が「デイケア」で働くメリットとデメリット
まとめ
デイサービス・デイケアの違いを3つの視点からご理解いただけたと思います。
どちらの職場が向いているのかは、介護職としてどのように働きたいのか?によってかわってきます。
待遇面では差があるとはいえないため、対象とする利用者の方と仕事内容について情報収集をする必要があります。
双方とも送迎業務必須であるため、利用者の方を載せて車の運転をする可能性が高いということも理解しておきましょう。
デイサービス・デイケアは夜勤がないのでシングルマザーの方や、色々な事情から夜勤ができない・夜は働きたくない方にお勧めな介護の現場といえます。
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