お疲れさまで。
40代・「現役」介護福祉士の渡邊です。
この記事ではブラック介護施設につまずかないための5つの必須チェックポイントを、40代・介護職未経験・無資格の方の視点から、簡単にわかりやすく解説しています。
ボクの現在の職場である介護付き有料老人ホームでの仕事はそれなりに忙しですが、待遇・職場環境(特に人間関係)とも満足しています。
ですが、介護業界へのはじめての転職だった、以前の職場である特別養護老人ホーム(特養)は絵に描いたようなブラック介護施設でした。
>>詳しくはこちらの記事「43歳でリストラ~ブラック介護施設への転職【プロフィール前編】」をお読みください。
全ての特養がブラック介護施設なわけでは決してありません。
ボク自身が介護業界への転職について、まったく無知だったことがいけなかったのです。
この記事ではボク自身の経験と、職場の7人の親しい介護職員の「ブラック介護施設経験談」から、どうしたらブラック介護施設を入職前に見極められるのかを分析し、
1:求人広告をよく目にする。
2:面接時間が短い(10~15分) 3:施設見学時にすれ違う施設の職員の方があいさつをしない。 4:車いすが汚れている。 5:日中もパジャマのままで過ごされている利用者の方が多い。 |
の5つのチェックポイントとしてまとめました。
40代・介護職未経験・無資格で、介護職への転職を考えている方、転職でブラック介護施設に絶対に入職したくない方のお役に立てると思います。
よろしくお願いします。
ブラック介護施設を見分けるための5つの必須チェックポイント
1:求人広告をよく目にする。
これは説明が要らないほどにわかりやすい、ブラック介護施設の特徴です。
求人広告をよく目にする=待遇・職場環境が悪いため退職者が後を絶たない。
という構図が簡単に成り立つからです。
職場の方々に以前勤めていたブラック介護施設の名前を出すと、「あぁ~、求人広告をよく出してるあそこね」という反応をされます。
【チェック☝】
ハローワーク・求人雑誌・ネットの介護職専門転職サイトは、転職予定の3~6ヵ月前からマメにチェックしましょう。
半年以内に複数回求人広告を目にするようならばブラックな確率が高いです。
2:面接時間が短い(10~15分)
うちの職場(介護付き有料老人ホーム)に入職された方々に話をきくと、面接時間は30~50分程度という方がほとんどです。
ボク自身も面接時間は40分以上ありました。
ですが以前勤めていたブラック介護施設での面接時間は、わずか10分でした。
「え?こんなに短いの?」と思うぐらいにあっけない面接でした。
面接時に根掘り葉掘り質問されることなく、形式上の面接しか行わない=人手不足が深刻なため、とにかく人を入れたい=退職者が後を絶たないブラック介護施設ということなのです。
ボクの場合は面接の後半で「来週から働けますか?」という、「えっ!?」と思うほど唐突な質問もされました。
「いつから働けますか?」ではなく、切迫した期間を指定した「来週」ということは、現場(フロア)は想像を絶する忙しさであることを、介護職未経験であったボクには想像できなかったのです。
愚かなことに、ボクという人材をとても高く評価してもらえたのだという、とんでもない勘違いをしていたのです……。
いま思うと冷や汗が出ます。
【チェック☝】
一般企業の場合は面接時間が短い=不採用というのが定説ですが、介護業界の場合はこの定説は成り立ちません。
面接時間が短く、介護職に対する思いなどの踏み込んだ質問もなく、採用前提で話を進めてくるような場合は「人手不足が深刻な状態=ブラック介護施設」ととらえて間違いありません。
3:施設見学時にすれ違う施設の職員の方が「あいさつ」をしない。
これは介護職転職体験談をきかせていただいた全員の意見です。
ボク自身も全くその通りだと思います。
介護職とは対人サービス業です。
なのに、サービス業の基本中の基本である、「あいさつ」すらできない=あいさつする気持ちの余裕すらない、人手不足が深刻でいそがしすぎるブラックな職場環境、ということになるのです。
【チェック☝】
現場で働かれている介護職員の方々の言動は、その職場の環境を表しています。
あいさつをしても無視をされるような場合は問題外の職場だと考えましょう。
4:車いすが汚れている。
先輩介護職員の方々からきかれたこの意見には、「確かに!」とボク自身も深く納得してしまいました。
現在勤めている介護付き有料老人ホームでは、定期的に車いすの洗浄を行っています。
一月で全員の利用者の方の車いすが洗浄できるように、スケジュールが組まれています。
以前勤めていたブラック介護施設の利用者の方々の車いすは、汚れたままでした。
車いすの洗浄という業務自体がありませんでした……。
・食べこぼしで車いすの座面(座るところ)が汚れている。
・フットサポート(足をのせるところ)が汚れている。
・車輪に毛やほこりがこびり付いている。
この3点を見て、どれもが当てはまる利用者の方が目に付くような場合は、利用者の方に対する介護の質が低い、ブラック介護施設だと思ってよいでしょう。
【チェック☝】
「高齢者介護=車いす」というイメージが成り立つぐらいに、介護施設での車いすの利用頻度は高いモノです。
車いすの状態をチェックすれば、その介護施設の「業務の質」がわかるといっても過言ではありません。
施設見学時には必ず「車いすは汚れていないか」をチェックしましょう。
5:日中もパジャマのままで過ごされている利用者の方が多い。
昼間でもパジャマのままで、車いすに座って過ごされている利用者の方の姿をよく目にする……これって、違和感がありますよね。
夜寝る時にはパジャマに着替え、朝起きる時はパジャマから着替えるという、我々が日々当たり前におこなっている更衣動作(着替え)を、利用者の方も行うのは当然のことです。
しかし、
それが行えない=深刻な人手不足
できるけどおこなわない=介護職員の質が低い
ということなのです。
働きやすい職場環境とはいえないでしょう。
【チェック☝】
フロア(利用者の方々が過ごされている場所)見学時に、一見して「パジャマ姿の方が多い」と感じたら注意が必要です。
まとめ
介護職未経験の方でも、ブラックな介護施設を見分けるための5つの必須ポイントについて理解していただけたと思います。
40代での介護職未経験・無資格での転職。
それぞれに深い事情があり、転職に失敗できない背景があると思います。
1:求人広告をよく目にする。
2:面接時間が短い(10~15分)
3:施設見学時にすれ違う施設の職員の方があいさつをしない。
4:車いすが汚れている。
5:日中もパジャマのままで過ごされている利用者の方が多い。
この5つのポイントを押さえることによって、ブラック介護施設に転職してしまうリスクを回避する確率をだいぶ高めることができます。
ボク自身の体験と、7人の介護系転職経験者の方々の体験談を分析しているため、基本的でありながら的確なポイントであると自信を持っていえます。
40代での転職は人生の重大イベントです。
しかも、未経験な介護業界への転職。
ブラック施設につまづかないよう、しっかりと自身の目で確かめ、効率よく情報収集をおこないましょう。
「ブラック介護施設には絶対に転職したくないけれど、どうやって高待遇で働きやすい職場を探せばいいのかわからない……」
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