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ADHDで転職を繰り返した40代男性が介護の仕事で見つけた生きる道③

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渡邊

転職活動お疲れさまです。

40代・「現役」介護福祉士の渡邊です。

この記事では、ADHD(発達障害)の方が介護の職場を選ぶ際に失敗しないよう、重要なポイントを3つに絞って解説しています。

好待遇で職場環境の良い転職をして、安心できる安定した生活を手に入れるためにぜひお読みください。

 

>>関連記事:【ADHDで転職を繰り返した40代男性が介護の仕事で見つけた生きる道①】Nさんが40代で介護職に転職するまでの大まかな流れを解説しています。

ADHDの方が介護の職場を選ぶ時に重要な3つのポイント

転職先を選ぶうえで給料の額はもちろん重要な選考基準の一つです。

ですが、ADHDの方の場合はある意味、給料の額以上に重要視すべき事柄があります。

いくら支給額がよくとも、長続きしなくては意味がないからです。

人手不足で求人数が多い業界だからと、40代で転職を繰り返していたら採用もされなくなります。

それでも採用されるとしたら、ブラック施設であることは間違いないでしょう。

また、転職を繰り返すことによって「自分はADHDだからダメなんだ……」という、自信喪失にもなりかねません。

ADHDの方が介護の職場を選ぶうえで特に注意すべき点を、ボクの経験から挙げさせていただきます。

1:新人教育制度がシッカリしている

2:年間休日数112日

3:介護職員の年齢層が偏っていない

この3つは非常に重要です。

実際にボクが勤めている老健(老人保健施設)はこの3つの条件がそろっていて、職場環境は超優良であると自信を持っていえます。

「でも、それって、あなた一人だけの意見ですよね?」
と思われるでしょう。

いいえ。

勤続年数の長い先輩の方々(7名)に「働いやすい介護の現場の条件て何でしょうか?」と質問したところ、給料の額以外にほぼほぼこの3つの条件がきかれたのです。

一般の人が感じる働きやすさ=ADHDの人が感じることができる働きやすさではないかもしれません。

ですが、当事者であるボク自身が心から実感している「働きやすさ」であることも事実なのです。

それでは、3つの条件をそれぞれ詳しく解説します。

1:新人教育制度がシッカリしている

これは何はさておき、もっとも重要な確認事項です。

ADHDの方で多動性・衝動性優勢の方は思い込みで突っ走ってしまいがちなため、「それ違うでしょ!」「勝手にやんないでくれる!」と怒られてしまうミスをおかしがちです。

注意欠陥優勢の方はたのまれた仕事を忘れてしまって「また忘れたのかよ!」「介護の仕事なめてんじゃねぇ~よ!」と怒られてしまうケアレスミスが多くなってしまいます。

いそがしい介護の現場では、施設によっては新人教育などまるでなく、勤務初日からいきなり独り立ちをさせられてしまうところもあります。

そんな職場環境ではADHDの方はパニックになってミスを連発してしまい、「つかえない人」というレッテルをはられてしまうのです。

そして人間関係が悪くなり、職場に居場所がなくなり、退職……という最悪な流れになってしまいます。

充実した新人教育制度の一例として、ボクが勤める老人保健施設では「介護プリセプター制度」を導入しています。

介護プリセプター制度とは、新人介護職員がベテラン介護職員にマンツーマン指導を受けることができる新人教育の方法です。

つまり、「質問や相談したいことがあるけれど、誰にきけばいいかわからない……」という忙しい介護の現場で、新人介護職員が抱えやすい問題をさけやすくする=ADHDの方が安心して仕事を憶えていけるのです。

マンツーマン指導であるため、先輩介護職員も責任をもって新人教育に当たってくれるため、安心して相談や質問をしやすいのです。

介護プリセプター新人教育マニュアルも充実していて、「なにをどういう順番で覚えていけばいいのか」という課題が明確なため、新人介護職員がステップアップを実感しやすいといメリットもあります。

新人教育制度がシッカリしているかを確認する方法は、

「新人教育マニュアルはありますか?」

「新人教育方法はどのようなものですか?」

と施設見学の時に質問してみることです。

この新人教育マニュアルの有無によって、その介護施設(介護の職場)が「どれだけ介護職員の育成に力を入れているか」がわかるのです。

介護職員を使い捨てとしか考えていない職場では、新人教育マニュアルなど存在しないか、あっても形骸化(けいがいか=形ばかりのもの)しているため、「質問に対する面接官の態度ですぐにわかるよ」(即答できない・返答があいまい・返答をごまかそうとする)というのが、先輩介護職員の方々の意見です。

2:年間休日数112日

ADHDの特性上オーバーワークになりやすい、ストレスをため込みやすい傾向にあるため、しっかりと休みが取れること=「年間休日数112日」を目安に考えましょう。

介護職の平均年間休日数は105~110日といわれています。

ということは、105日よりも休日数が少ない職場もあれば、多い職場もあるということです。

105日以下のところは絶対にNGです。

ブラック介護施設確定といっても過言ではないでしょう。

年間休日数105日の場合は「夏季休暇」などという規定がなく、休みたければ「有休」をとって休んでくださいということになります。

じゃあ、有休を取って休めばいいのかということになりますが、なかなかそうはいきません。

年間休日数が少ない職場は必然的に人気がありません。

おのずと慢性的な人手不足で、多忙な現場である=ブラックな環境である可能性が非常に高いです。

そのような職場で、一月のシフトに2~3日も有休で希望休を取ることはまず無理でしょう。

また、祝祭日を休日として定めていないため、祝祭日がある月でも「休日数」といしてカウントされない=勤務日ということになってしまうのです。

正直、ADHDの方はこのような職場はさけるべきです。

できるだけ多くの年間休日数の保証は、疲れやすいADHDの方がミスやトラブルなく安定して働き続けていくうえでとても大きな要因なので注意しなくてはなりません。

>>「新人教育制度が充実している&年間休日数112日以上の職場を探したい」方は介護職専門の転職支援サービスの利用をオススメします。オススメの介護職専門の転職支援サービスはこちらの記事⇒【40代・未経験の方専用|介護職専門転職支援サービスランキングbest4!!】にまとめてあります。

>>介護職専門の転職支援サービスって利用したことがないから、どんな感じかわからないので不安……という方は【知っておくべき!介護職専門の転職支援サイトの8つ基本サービス】をお読みください。
ボク自身や介護職仲間が実際に介護職専門の転職支援サービスを利用し倒した経験から、基本的なサービス内容についてカンタンに理解できるようにまとめてあります。

3:資格取得に理解がある=介護職としてのスキルアップに積極的

介護職の魅力の一つに、資格を取得して段階的にスキルアップ(給料UP)していけるというものがあります。

具体的な一例として、、介護職員初任者研修実務者研修介護福祉士ケアマネージャーと段階的に資格を取得してスキルアップしていけば、資格手当で給料UPが図れます。

また、国家資格である介護福祉士やケアマネージャーの資格を取得してしまえば、ADHDとして抱えるさまざまな事情で再び転職することになってしまったとしても、転職先の幅は格段に大きく広げることができます。

そのため、「仕事がない……」というドツボにハマってしまう確率を極力低くすることができるのです。

少し話がそれますが、ADHDの方は残念ながら離婚率が高いといわれています。

ADHDという障害の特性上、相手にその障害を理解されにくい傾向があるからです。

ただ単に、「努力が足りない」「配慮が足りない」「自分のことしか考えていない」など、努力や根性ではどうにもできない問題なのに、一方的にスティグマ(負の烙印=この人はダメだという判断)を押されてしまうのです。

40歳を過ぎての離婚後は、独身・シングルマザー・シングルファザーとして生きていかなくてはならない可能性が非常に高いです。

そんな時にとても大きな助けになるのが、ケアマネージャーとしての資格です。

ケアマネージャーの仕事内容は書類作成の事務作業と相談業務が中心です。

つまり、業務内容が介護の現場でのおこなう三大介護ではない=肉体労働ではない=60~70代になっても安定して働き続けることができる、というこなのです。

また、施設介護職員のような夜勤はありません。
基本「日勤のみ」です。

ケアマネージャー取得の難易度は宅建(宅地建物取引士)のように平均合格率15%というような難易度が高いモノではありません。

離婚後ずっと一人で生きていく、子供と二人で生きていくことになってしまっても、路頭にさ迷う確率を極めて低くすることができるのです

なので、残念ながら現在も独身であるボクは60~70代になっても安定して働き続けることができる、ケアマネージャーの取得を長期的な目標として、介護業界で邁進(まいしん=まっしぐらに突き進むこと)していく覚悟です。

ADHDの方にとっては資格を取ってスキルアップしていくことは非常に重要なことで、自分の人生に保険をかけるようなものなのです。

働きながらの資格取得のための勉強は正直大変です。

仕事でいっぱいいっぱいになりがちなADHDの方にとって、「資格取得に理解がある=介護職としてのスキルアップに積極的」かどうかはとても重要なことなのです。

ボクの勤めている老人保健施設は介護職員のスキルアップに積極的で、資格取得に対する援助体制があります。

具体的にどのような援助体制があるかというと、

・介護福祉士受験対策のための勉強会がある

・実務者研修取得のための費用を一部負担してくれる

・受験直前には試験勉強に集中できるようなシフトを組んでくれる

というものがあります。

「資格取得に理解がある=介護職としてのスキルアップに積極的」な施設かどうかを判断する簡単な方法があります。

それは、かいご畑などの介護職専門の転職支援サービスに登録し、専属のキャリアアドバイザーの方に転職希望先の内情の一つとして「資格取得に理解があるかどうか」をたずねてみることです。

あなたにかわり施設とコンタクトを取り、どのような新人教育制度があるかを探ってくれるのです。

ADHDの方は複数のことを同時に処理することが苦手です。

とくに苦手なことや未知の分野に関しては、その傾向が強く表れてしまいます。

だからこそ、一人で頑張ろうとはせずに、介護職専門の転職支援サービスなど利用できるものは賢く利用する必要があるのです。

>>次の記事ADHDで転職を繰り返した40代男性が介護の仕事で見つけた生きる道④では、Nさんと渡邊が作成した「ADHDの方専用|求人票・面接・施設見学時チェックシート」について介護職未経験の方にも理解しやすいように解説しています。

 

「自分に合った介護の仕事をしたいけど、どうやって探せばいいのかわからない……」

介護職未経験の方がはじめにブチ当たる「壁」ですよね。

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