お疲れさまです。
48歳・「現役」介護福祉士の渡邊です。
「介護の仕事リアルな体験談」第三弾、「介護付き有料老人ホーム」編2つ目の体験談をご紹介します。
1つ目の体験談はこちら↓
【実録】プレミアム介護付き有料老人ホームで働くリアル体験談
2つめは民間企業の運営する「特養のような」介護付き有料老人ホームです。
体験談としてご紹介する「特養型」の介護付き有料老人ホームは、プレミアム介護付き有料老人ホームとは違い、入居金は10万円で月額利用料13~15万円とだいぶ料金は下がります。
入居者の方は要介護3~5の方が中心(自立の方は入居不可)で、認知症の方も積極的に受け入れています。
体験談を話してくださるのは、現在はボクと同じ介護付き有料老人ホームで働いているDさん(46歳:女性)です。
以前はこの記事の体験談となっている、別の介護付き有料老人ホームで働かれていました。
Dさんは33歳でシングルマザーになり介護の世界へ。
デイケア、介護付き有料老人ホーム(2施設)を各2~5年ほど経験されています。
D さん(46歳:シンママ)の介護付き有料老人ホームでのお仕事体験談
はじめまして。
D と申します。
26歳で結婚し、旦那との性格の不一致で33歳で離婚。
6歳の息子と共にシングルマザーとなりました。
私は大学卒業後に数年間のOL経験しかなく、就職に役立つ資格は持っていませんでした。
離婚後、旦那から教育費をもらうことはできていましたが、大した額ではありませんでした。
それに、いい加減な性格の旦那であったため、いつ振り込みが途切れてしまうかわからないという危機感がありました。
実際、4年後には振り込みが滞るようになり、5年後には音信不通となりました。
シングルでも生活していけるだけの給料を稼がなくてはならない。
必死に仕事を探す中で、介護の仕事へと行き当たりました。
子供がまだ6歳と小さかったこともあり、はじめは夜勤のないデイケアに就職しました。
パート職員としての採用でしたが、正社員としての採用を希望し続け、半年後に正社員になることができました。
女性が9割の職場でしたが、リーダーの方がさっぱりとした性格であったため、人間関係はドロドロとはしていませんでした。
待遇もそこそこよく、働きやすい職場環境でした。
デイケアには約5年間勤めていましたが、旦那からの振り込みが途切れ、息子の教育費などもっと稼がなくてはいけない状態になってしまいました。
そのため、夜勤のある介護の仕事に転職を決断しました。
そして、基本給以外にも夜勤手当が1回8,000円と相場よりも高かった、介護付き有料老人ホームに就職を決めました。
デイケア勤務の時に介護福祉士の資格を取得していたため正社員としての採用でした。
「特養型」介護付き有料老人ホームでの勤務体系
(*1)人員配置は特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)と同じ基準の3:1(利用者の方3名に対して職員1名)でした。
(*1)人員配置は特に有料老人ホームでは施設によって異なります。
特養や老健といった公的施設では、国が定める基準の3:1が基本です。 ですが「手厚い人員配置」をうたっているプレミアム介護付き有料老人ホームなどでは、2:1(利用者の方2名に対して職員1名)というところもあります。 |
年間休日数は108日でした。
介護業界では平均的な休日数だと思います。
勤務はシフト制の不定休(4週8休)です。
・「早番」6:45~15:15
・「日勤」8:30~17:00
・「遅番①」11:00~19:30
・「遅番②」14:00~22:30
・「夜勤」22:00~7:00
の5交替制です。
基本は「早番」⇒「日勤」⇒「遅番①・②」⇒「夜勤」⇒「公休」という勤務の流れになります。
「特養型」介護付き有料老人ホーム(有料)での仕事内容
私が2年間勤めた有料は入居金・月額使用料が安く、主に「特養の空き待ち」(特別養護老人ホームの空室待ち)に利用される入居者の方が大半でした。
そのため、プレミアム介護付き有料老人ホームのような感じでは全くなく、「民間企業の運営する特養」のような職場でした。
入居者の方は自立の方はいらっしゃらなく、要支援~要介護1・2の方は2~3割で、メインは要介護3~5の方でした。
そのため、業務はとても忙しかったです。
ヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)取得のための講習で知り合った、特養に勤める友人に仕事の様子を話すと「有料なのにほとんど特養と変わらないね」と驚かれました。
友人は有料の介護職は特養よりも楽だと思っていたようです。
介護度が高い方が多かったため、仕事「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」の三大介護が中心でした。
勤めていた有料は5階建てで、各階に約30名の入居者の方がいらっしゃいました。
配属された1階のフロアは軽度の認知症の方と、身体的に介護量が多い(要介護3~5)方中心であったため、ナースコールが非常に多かったです。
一番大変だったのは夜勤でした。
夜勤は1・3・5階に介護職員が1名、2・4階に介護職員が2名体制で、排泄介助のヘルプやトラブルが起きた時などに、2・4階の職員1名が1・3・5階に行くといことになっていました。
夜勤の拘束時間は9時間、休憩1時間で8時間勤務ということでしたが、多くの時間を1人で30名の利用者の方の対応をしなくてはいけなかったため、ゆっくりと1時間休憩をとるということはできませんでした。
この特養型の介護付き有料老人ホームでの仕事は勉強にはなりましたが、40代の体にはきつかったため2年弱で退職してしまいました。
現在、渡邊(ボク)さんと一緒に働いている介護付き有料老人ホームは待遇がよく、とても働きやすい環境のため勤続5年目です。
介護職未経験者の方のはじめての介護の仕事として、介護付き有料法人ホームはオススメです。
ただし、「特養型」なのか「プレミアム(高級)型」なのかを必ず確認してください。
特養型なのかプレミアム型のかによって、仕事内容は全くというほど異なってくるからです。
あなたの介護職への転職が幸せなものでありますように。
Dさん貴重な体験談、ありがとうございました。
まとめ
いかがでしたか?
民間企業の運営する「介護付き有料老人ホーム」には、前の記事【実録】プレミアム介護付き有料老人ホームで働くリアル体験談のような入居金・月額利用料が高いプレミアムといわれる高級なものもあれば、D さんの働かれていた「民間企業が運営する特養」のようなものもあるということをご理解いただけたかと思います。
就職先に介護付き有料老人ホームを選択される場合は、その施設が「どのような運営方針(人員配置など)で、どのような介護度の方が入居していて、どのようなサービスを提供しているのか?」を明確にしておく必要があります。
入職してから「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないためにも、必ず確認をしておきましょう。
プレミアムな有料、民間の特養のような有料、同じ介護付き有料老人ホームでも仕事内容は大きく異なります。
40代・未経験・無資格の方の就職先として選ぶのであれば、プレミアムな有料の方をお勧めします。
高待遇のプレミアム有料には、即正社員としての採用はややハードルが高めですが、実務者研修の資格を取得して経験と実績を積み、正社員への採用を目指すという方法もあります。
長い目で見ればチャレンジしてみる価値は十分にあると思います。
>>40代・介護職未経験・無資格で介護付き有料老人ホームについて、さらに詳しく知りたい方は「介護職未経験者が「有料老人ホーム」で働くメリットとデメリット」をお読みください。
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