お疲れさまです。
40代・「現役」介護福祉士の渡邊です。
「40 代・介護職未経験者用・正しい仕事の選び方」シリーズでは、介護業界の右も左もわからない方が、実際にどのような介護の現場で働いて、どのようにして資格を取得していく方法がBestなのかを、
1:介護職王道型
2:夜勤無し型
3:認知症専門型
4:在宅介護型
5:生涯現場主義型
の5つのタイプに分け、それぞれを具体的に解説しています。
「正しい介護の職場の選び方②」であるこの記事では、
・以前勤めていた職場がブラックすぎて心身ともに不調をきたしてしまい夜働くことが厳しい……。
・シングルマザーのため夜勤ができない……。
などの様々な理由で夜勤ができない方向けに「夜勤無し型」の介護の職場について具体的にわかりやすく解説しています。
*職場選び(夜勤のない介護の職場)
デイサービスかデイケアがお勧めです。
>>関連記事:介護職未経験者でもわかる「デイサービスとデイケア」3つの違い
*段階的な資格の取得方法
はじめに「実務者研修」の資格を取得してしまうのが得策です。
*60代となっても安定して働けることを目標とするゴール地点
ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を取得。
この3点について簡単に理解できるよう解説します。
それでは、よろしくお願いします。
「夜勤無し型」の介護の職場とは
多種多様な介護の職場の中で、夜勤のない現場でオススメなのはデイサービスかデイケアです。
介護付き有料老人ホームや老人保健施設、特別養護老人ホーム勤務でも「夜勤はおこなわない」という働き方もできますが、そのような場合はパートか派遣どまりです。
正社員として働いて、しっかりと家計を支えていかなくてはならない事情がある方には向いていません。
訪問入浴という選択肢もありますが、よほど体力に自信がある方ではない限り、40代の方には非常にハードな現場であるためお勧めできません。
>>「デイサービス」について詳しく知りたい方はこちら
⇒40代・介護職未経験者が「デイサービス」で働くメリットとデメリット
>>「デイケア」について詳しく知りたい方はこちら
⇒40代・介護職未経験者が「デイケア」で働くメリットとデメリット
デイサービスではまれに、「お泊りデイ」という宿泊介護サービスの提供をおこなっているところがあります。
そのようなデイサービスで働く場合は夜勤の必要性があるため、面接前に夜勤の有無を必ず確認しましょう。
ちなみに、デイケアでは夜勤はまずありません。
日勤のみの勤務です。
チェック☝「オススメの介護の仕事は?」
いろいろな事情があり夜勤ができない方でも、正社員として働くことをあきらめる必要はありません。
日勤のみでも正社員として働ける、デイサービスかデイケアでの仕事を探しましょう。
>>無資格・未経験からのキャリアアップなら⇒⇒介護専門求人サイトかいご畑
「夜勤無し型」で段階的に取得していく介護系の資格
*介護系資格取得の流れ
(介護職員初任者研修)
↓
🌟実務者研修
↓
国家資格である介護福祉士
↓
ケアマネージャー(介護支援専門員)
それぞれの資格について、介護業界未経験の方にもわかりやすいようにポイントのみをおさえて解説します。
介護職員初任者研修とはどんな資格?
・介護の基本的な知識と技術を学ぶための資格。
・受講資格はなし。
・130時間のカリキュラム受講後、【*】筆記試験合格で取得。
・受講料は5~10万円。
【*】1時間の筆記試験はなんどでもチャレンジできるため「必ず合格」できます。
なので、不合格だったら受講料はムダになる……という心配はありません。
>>介護職員初任者研修について詳しく知りたい方は「介護職員初任者研修取得に必要な費用・期間と難易度がすぐわかる!」をお読みください。
実務者研修とはどんな資格?
・介護の基本~実践的な知識と技術を学ぶための資格。
・受講資格はなし。
・450時間のカリキュラム受講後取得。筆記試験ナシ。
・受講料は10~20万円。
・【*】国家資格である介護福祉士を取得するためにかならず必要な資格。
【*】国家資格である介護福祉士の受験資格は「実務経験3年以上」と「実務者研修の修了(資格保有)」です。
なので、介護職としてステップアップしていくためには必ず必要な資格です。
>>実務者研修について詳しく知りたい方は「実務者研修の取得に必要な費用・期間と難易度がすぐにわかる!」をお読みください。
チェック☝「介護職員初任者研修と実務者研修、どちらの資格を取得すべき?」
介護職未経験の方がとれる資格には、介護職員初任者研修と実務者研修の2つがあります。
介護職未経験の方はどちらの資格を取得するのがよいのかわかりませんよね?
結論から言うと、実務者研修の資格を取得すべきです。
その理由は、
1:実務者研修で学ぶ内容には、介護職員初任者研修の介護の基礎的な内容も含まれている。
2:介護の基礎だけではなく、即現場で役立つ実用的・応用的な知識と技術を学ぶことができる。
3:介護職員初任者研修は「通学中心」だが、実務者研修は「通信教育中心」であるため、自身の生活のペースに合わせて勉強できる。
4:国家資格である介護福祉士の受験資格となる(介護職員初任者研修は受験資格にはならない)。
という4つの理由からです。
介護業界への転職当時、資格についてまったくの無知だったボクは、介護職員初任者研修をはじめに取得し、次に実務者研修を取得しました。
思い返してみると「二度手間だったな……」というのが正直な感想です。
低価格・短期間で取得できるからと、はじめに介護職員初任者研修の取得に逃げてしまう……。
でも、介護の現場で働き始めて実務者研修の必要性を痛感し、再びお金を払い、時間・労力と経済的な負担を負う……40代の介護職転職組の方にはオススメできません。
仕事と生活の縛りが厳しいうえに、体力・気力の低下が否めない40代。
資格取得のために割く時間と労力は2回よりも1回のほうが絶対にいいに決まっています。
ボクの奥さんも介護業界(デイケア)で働いているのですが、介護職専門の転職支援サービス「かいご畑」に登録し資格取得支援制度を利用して、の介護職員初任者研修をとばして実務者研修を「無料」で取得しました。
家事+デイケアで働きながらの取得でしたが、これといった不都合なく取得できました。
>>介護職員初任者研修と実務者研修の違いについてもっと詳しく知りたい方は、「介護職員初任者研修と実務者研修」最初に取得すべきはどちら?をお読みください。
国家資格である介護福祉士とはどんな資格?
・介護の総合力が身に付く転職に強い「国家資格」。
・「実務経験3年以上」と「実務者研修修了」という受験資格がある。
・職場によっては10,000円以上の資格手当がつく(2017年以降、介護職の処遇改善が推進されているためさらに有望)。
・将来的にケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を取得するために必須。
介護職を続けていくうえで、一つ目の目標となるのが国家資格である介護福祉士の資格取得です。
介護職員初任者研修や実務者研修の資格取得の場合とは違い、介護の職場での「実務経験3年以上」と「実務者研修修了(資格取得)」という受験資格があるため、資格取得のためのハードルはやや高めです。
しかし、介護福祉士の資格を持っていれば、40代後半でも収入アップのための転職に非常に有利になる強い資格です。
介護福祉士の資格を取得した後にさらに実務経験を5年間積み、ケアマネージャー(介護支援専門員)という資格の取得を目指します。
5年間の実務経験を積む場合、人間関係・業務内容などの環境に慣れた同じ職場で働き続けるのもいいですし、介護福祉士取得後収入アップのために転職するという方法もあります。
いずれにせよ、5年間の実務経験を積んでケアマネージャーの資格を取得することは、先の60代でも安定して介護系の職場で働き続けるために必要(我々の世代は70代まで働く必要性があることは間違いありません)なことです。
少し先が長い話かもしれませんが、あとから後悔しないために着実に資格を取得し、ステップアップをしていく必要があるのです。
>>介護福祉士について詳しく知りたい方は「40代・介護職未経験・無資格の人にとっての「介護福祉士」とは?」をお読みください。
ケアマネージャー(介護支援専門員)とはどんな資格?
60代の方でも介護の現場で働くことは可能です。
実際にボクの奥さん(Y子さん)が勤めているデイケアでも、多くの60代の介護職員の方が活躍されています。
デイサービスやデイケアでの仕事は楽なわけではありませんが、夜勤があり、介護度の重い方の多い特別養護老人ホームや老人保健施設などと比べると身体の負担は少ないです。
60代になってもデイサービスやデイケアの介護の現場で働き続けるということも十分に可能です。
なので、ケアマネージャーの資格を取得する必要性はそれほど高くはありません。
ですが、50~60代になり腰やヒザを痛めてしまうことを想定した場合や、将来的に転職をして給料のUPを図りたいと考えている方の場合には、ケアマネージャーの資格取得もありだと思います。
ケアマネージャーの仕事内容は?
パソコンを使用しての書類の作成や、ご家族との介護に関する相談業務などを中心におこなう職種です。
介護の現場で「排泄・入浴・食事」介助の3大介護といわれるものはおこないません。
つまり、肉体労働中心の介護の現場の仕事から、事務系の介護の仕事にかわる、ということになるのです。
ケアマネージャーの資格を取得すれば、40~50代で積んだ介護の現場での経験を活かし、60代~では身体的な負担の少ない、事務・相談業務中心の仕事にシフトすることができるのです。
「2018年以降」にケアマネージャーの資格を取得するには?
2017年までと2018年以降とでは、ケアマネージャーの受験資格は異なります。
2017年までは無資格でも、10年以上の実務経験があれば受験することができました。
しかし2018年以降は国家資格である介護福祉士の資格を取得してから、5年の実務経験を積んでからでないと受験することができなくなったのです。
ケアマネージャーの受験に必要な資格は、介護福祉士以外にもたくさんありますが、一般的な介護道を進んできた方には、介護福祉士を取得して5年実務経験を積むという方法が最も現実的です。
>>ケアマネージャーについてさらに詳しく知りたい方は【40代・介護職転職組が目指すべき資格「ケアマネージャー」まとめ】をお読みください。
まとめ
「夜勤無し型」の介護の現場として、デイサービス・デイケアがあるということを理解していただけたかと思います。
前職がブラックすぎて心身に不調をきたしてしまったため夜勤は避けたい方、子供がいるため夜勤ができないシングルマザーの方など、さまざまな事情で夜働くことができない方でも介護の現場で働くことはできるのです。
夜勤のある施設介護勤務よりは収入は少なくなってしまいます。
ただし、夜勤をおこなう心身の負担がありません。
基本的に特別養護老人ホームや老人保健施設などの入所介護の現場よりも、デイサービス・デイケアの通所介護の利用者の方のほうが介護度は軽いため心身の負担は少ないです。
夜勤をおこなうことのメリット・デメリットをどうとらえるかは、個人の事情によるため一概には言えません。
夜勤ができなくても、40代・介護職未経験の方でも、正社員として働くことができる介護の現場があるということを、是非知っておいていただきたいと思います。
*40代から介護業界でスキルアップし、収入アップして安定して稼いでいきたいかたはこちら
⇒介護職王道型
*認知症の方の介護について関心がある方はこちら
⇒認知症専門型
*施設介護ではなく在宅での介護に関心がある方はこちら
⇒在宅介護型
*50~60代になっても介護の現場で働くという方法を知りたい方はこちら
⇒生涯現場主義型
「高待遇で職場環境がいいデイケアかデイサービスで働きたいけれど、どうやって探せばいいのかわからない……」
介護職未経験の方がはじめにブチ当たる「壁」ですよね。
そんなあなたには、介護職専門の転職支援サービスを利用がオススメです。
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